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阪神・淡路大震災から30年、防災対策への取り組みと便利なアプリ・グッズ
2025年1月17日 06:00
阪神・淡路大震災から30年が経つ。ここでは、携帯電話各社の災害に向けた取り組みや、過去に本誌で取り上げた防災グッズ・防災アプリを紹介する。
携帯電話各社の防災対策
ソフトバンクは、2024年6月に行った災害対策訓練で、発電機や移動電源車による基地局の復旧を実施した。2024年1月に発生した能登半島地震では、基地局への侵入が困難だったため対策を行った。また、災害復旧支援ツールとして3つのシステムを用意していて、復旧部材の在庫状況や、復旧班の活動状況を確認でき、復旧作業を効率的に行う。
KDDIは、ネットワークの強化を図るため、ネットワークの多ルート化や、大ゾーン基地局の整備を進めている。能登半島地震では、衛星ブロードバンドの「Starlink」が力を発揮し、避難所に設置するWi-Fiとして活用された。さらに、ネットワークの障害検知の仕組みにAIを導入して、様々なシステムの自動化を図る。
楽天モバイルは、2024年10月に「災害対策通信器材積載訓練」を実施した。災害時を想定して、楽天モバイルの「可搬型基地局」を自衛隊のヘリコプターに積載、卸下する訓練を行った。
また、2024年12月16日には第5回「Tokyo Data Highwayサミット」が開かれ、携帯電話各社、通信事業者などが大規模災害に備えて意見交換を行った。小池百合子東京都知事も参加し、災害時の通信の重要性への認識を示した。
災害時・避難時に役立つ防災グッズ
災害時、助けを求めるのに使える「笛」。薄くてコンパクトな「SURVIVAL WHISTLE」(サバイバルホイッスル)は、アリエクスプレスで110円(送料112円)で購入できる。普段の持ち物と一緒に持ち歩くことができるため、身につけておけば、万が一地震で建物の下敷きになってしまった場合、自分の居場所を知らせることができる。
ソーラーパネル付きのモバイルバッテリーは、避難時に役立つ。スリー・アールシステムから発売されている「INOVA ソーラーパネル付モバイルバッテリー 20,000mAh」は、電源がなくても太陽光で充電が可能。価格は4490円となっている。
さらに、最長25時間使用できるLEDライトや、SOS信号モードなどの機能も搭載している。
KDDIとアンカー・ジャパンのコラボレーション商品である「Anker PowerBag for au」には、10リットルの防水バッグに、折りたたみ式のソーラーチャージャー、Lightning、micro USB、Type-Cの3in1ケーブルが同梱されている。価格は9900円で、auのオンラインショップで在庫残りわずかとなっている。
入れておくと便利な防災アプリ
NHKが提供するニュースアプリ「NHK ニュース・防災」は、一般のニュース記事に加えて「ライブ・番組配信」機能があり、災害関連の番組をほぼリアルタイムで視聴できる。性格な情報をいち早く手に入れるのに最適なアプリ。
東京都内に住む、または通勤・通学する人に向けた「東京都防災アプリ」は、キッズモードとシニアモードを搭載し、子供やお年寄りでも使いやすい。普段から備蓄しておくべきものや、避難時に持ち出すべきもののリストなどを確認できる。「防災マップ」機能や防災について学べる「防災シティ」などのコンテンツもある。
地図アプリ「goo防災マップ」では、公園や学校などの避難施設や、携帯電話が使えない時の代替手段となる、公衆電話の場所などを見つけることができる。平常時も使える公衆電話だけでなく、災害発生時にのみ利用が可能になる、災害時用公衆電話(特設公衆電話)の場所も確認が可能。地図データを保存しておくと、通信できない時でも利用できる。