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ASUS「ROG Phone 9」シリーズをグローバル発表――メインカメラには6軸ジンバル、日本向けeSIM対応など普段使いでも性能を発揮
2024年11月19日 20:20
ASUSは19日、Androidスマートフォン「ROG Phone」シリーズから「ROG Phone 9」と「ROG Phone 9 Pro」、「ROG Phone 9 Pro Edition with AeroActive Cooler X Pro」をグローバルで発表した。価格は、ROG Phone 9の12GB+256GBモデルが1099ユーロ(約18万円)、9 Proが16GB+512GBモデルで1299ユーロ(約21万2500円)、9 Pro Editionの24GB+1TBモデルが1499ユーロ(約24万5000円)。
先代モデルの「ROG Phone 8 Pro」からチップセットの性能や冷却性能、ディスプレイのリフレッシュレート、バッテリー容量の改善が図られたほか、ソニーのモバイル向けイメージセンサーブランド「LYTIA」のセンサーや、台湾と日本においてeSIMの採用など、新搭載の機能も盛り込まれている。
性能は順当進化
チップセットは、クアルコム(Qualcomm)の「Snapdragon 8 Elite」を搭載。
ディスプレイは、約6.78インチの有機EL(サムスン E6 AMOLED)ディスプレイを搭載。ピーク輝度は2500ニトで1~120Hzの可変リフレッシュレートに対応。また、設定すれば最大165Hz、ゲームジニィ機能で185Hzのリフレッシュレートを利用できる。タッチサンプリングレートは720Hz、色差Delta-E < 1、アイプロテクションモードを備える。
バッテリー容量は5800mAh。最大65Wの有線急速充電と最大15Wのワイヤレス充電、バイパス充電機能を備える。
オーディオ機能では、ステレオスピーカーと3.5mmオーディオジャックを搭載。ゲームやアプリにあわせて音量の規定値を設定できる。
冷却システム
冷却システムは、「GameCool 9 Cooling System」となり、チップから迅速に熱を逃がす部分と、逃がした熱を本体外側に伝導させる部分、外に出た熱を本体から逃がす部分の3つで構成される。
チップセットを中央部分に配置し、窒化ホウ素などを使って360°から冷却し、グラファイトシートに伝導させて熱を外に逃がす。これにより、最大12%温度を低く保てる。
本体外の熱は、外付けファン「AeroActive Cooler X Pro」を利用すれば、さらに効率よく排熱できる。先代モデルより約1.12倍ファンブレードが長くなり、排熱範囲が大きくなったことで、より大きな排熱効果が期待できる。
デザイン
ROG Phone 9 Proでは、背面に648のミニLEDを備える。縦19×横27の白色LEDの下には、縦5×横27の赤色LEDを搭載し、多彩なデザインを演出する。また、このLEDを使ってちょっとしたゲームを楽しめるなど、遊び心も取り入れられた。
ROG Phone 9には、縦17×横5の合計85のミニLEDを搭載する。
側面には、物理ボタン以外にエアトリガーボタンを搭載。このボタンは、ゲームでのショートカットとしての機能以外に、カメラ機能利用時にシャッターボタンとして割り当てられる。
ゲーム性能
ゲーム機能では、開発中の機能として、新たにAIがゲーム画面を認識する機能を発表。対応のゲームではスキルを発動させることで有利な展開でプレイができる。画面認識では、相手を倒した場面や倒された場面、勝利した場面などを認識し、自動で記録する機能やAIがテキストを認識し、クリップボードにコピーしたり翻訳したりできるようになる。
AI機能では、ゲーム中の通話に際し、高度なノイズキャンセリング機能を搭載。ゲーム中のBGMなど不要な音をフィルタリングすることで、ゲーム中でもクリアなコミュニケーションが楽しめる。
カメラ機能
背面には、5000万画素のメインカメラと1300万画素超広角(0.7倍)を搭載。メインカメラは、ソニー製LYTIA 700(1/1.56インチ)のセンサーを備えるほか、6軸ジンバルシステム「ハイブリッドジンバルスタビライザー4.0」を搭載し、ブレの少ない撮影ができる。
また、ROG Phone 9には500万画素のマクロカメラ、ROG Phone 9 Proには3200万画素望遠カメラ(3倍光学、光学手ぶれ補正、最大30倍)を搭載する。
フロントカメラは、シリーズ共通で3200万画素(RGBWセンサー、記録画素数800万画素)のカメラを搭載する。
標準カメラアプリでは、瞬間を撮影できる「スピードショット」機能や豊富なフォトスタイル機能、流し撮りができる機能などを備える。また、書類を撮影した際にAIが角度や汚れ、本体の影を調整する機能を備える。
主な仕様
本体の大きさは163.8×77×8.9mm、重さは227g。
チップセットは「Qualcomm Snapdragon 8 Elite」、メモリーとストレージの組み合わせは、ROG Phone 9が最大16GB+512GB、ROG Phone 9 Proが16GB+512GB、ROG Phone 9 Pro Editionは24GB+1TB。
ディスプレイは、6.78型(2400×1080)AMOLEDディスプレイで、1-120Hzの可変駆動と165Hz、ゲームジニィで最大185Hzのリフレッシュレートをサポートする。表面のカバーガラスはCorning Gorilla Glass Victus2を備える。
背面カメラは、ROG Phone 9が5000万画素のメインカメラ、500万画素マクロカメラ、1300万画素超広角カメラ(0.7倍)、ROG Phone 9 Proは5000万画素メインカメラ、3200万画素望遠カメラ(3倍光学、OIS、最大30倍)、1300万画素超広角カメラ(0.7倍)を搭載。メインカメラは、どちらも6軸ジンバルシステムを備える。
前面には3200万画素のフロントカメラを搭載。
バッテリー容量は5800mAh、有線最大65W、無線最大15Wの急速充電に対応する。
防水防塵性能はIP68に対応、ステレオスピーカーと3.5mmオーディオジャック(Dirac Virtuo for Headphone)を備える。
SIMは、台湾と日本においてeSIMをサポートする。
また、最大2回のOSメジャーアップデートと最大5年間のセキュリティアップデートをサポートする。