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ドコモや長総大など3者、1200V級の太陽光発電システムで基地局へ給電する技術の開発で連携
2024年11月12日 17:23
NTTドコモと長崎総合科学大学、NTTデバイスクロステクノロジの3者は1200V級の太陽光発電で基地局の電力を賄う技術開発と実証実験を行う。
1200V級の直流電力変換器と高効率な電力マネジメントを実行する協調制御の技術を開発する。太陽光発電の効率を高めるためには電力損失軽減のための高電圧化と高効率な電力マネジメントが必要という。交流に変換せずに直流のまま伝送することでロスを軽減する。
開発する直流電力変換器は600VでGaN(窒化ガリウム)を用いる。多数の直流電力変換器を直並列に接続、多重に並列化することで電圧を増幅し、1200V級の高電圧伝送を可能にするという。変圧器や放熱板などの小型軽量化により、コスト低減も見込めるとする。
また、天候や電力需給を踏まえた制御の仕組みを備えるなど、ドコモがグリーン基地局で培った技術で電力効率の広報や地域の電力系統の安定化を実現する。
環境省による公募事業の一環。長崎市や長崎県産業振興財団などの支援のもとで進められ、2030年のカーボンニュートラル実現に貢献するとしている。