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KDDI、「Gemini」を活用した法人向け生成AIソリューションを提供開始

 KDDIは、グーグルのAIモデル「Gemini」を活用した生成AIソリューションの提供を法人向けに開始した。KDDIが提供するビジネスプラットフォーム「WAKONX」(ワコンクス)のアセットのひとつとなっている。

企業での生成AIニーズを支援

「Gemini 活用 生成AIチャットソリューション」構成図

 本ソリューションでは、Geminiと顧客の企業データを連携することで、業務において生成AIチャットを効率的に使用することが可能となる。また、顧客のホームページにおいて、Geminiを用いたサイト内検索機能を実装できる。

「Gemini 活用 生成AIサイト内検索ソリューション」構成図

 生成AIを業務に活用するには高度な技術が必要で開発やトレーニング、データ収集などの壁がある。生成AIの業務活用へのニーズが高まるなか、KDDIでは法人ユーザーの利用環境や要望に応じて、AIの導入を提案しており今回のソリューションはそのひとつとなる。

KDDI社内での生成AI活用も

 本ソリューションを提供する同社においても、「Geminiモデル」が活用されている。

 KDDIとauコマース&ライフは、広告を配信する際に生成AIを利用した。Geminiを用いて解像度の高いペルソナを生成し、広告配信を行ったところ、ランダム配信と比べてCTRが大きく向上したとする。

 また、メタバース・Web3サービス「αU」とGemini Proを連携したサービスも実現された。オンラインショッピングの際に服の画像とユーザーの体形から着用イメージを生成することで、実際にユーザーが服を試着しているかのような体験が可能となった。