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ChromebookにSamsungとLenovoの新モデル、専用キー「Quick Insert」搭載機種も

 米Google(グーグル)は、Chromebookのラインアップに、Samsung製の「Galaxy Chromebook Plus」と、Lenovoの「Chromebook Duet 11”」の計2モデルが加わることを発表した。

 また、今月から全てのChromebookで、Googleの生成AI「Gemini」が搭載され、Chromebook Plusにも、右クリックでWebサイトやPDFが要約できる「Help me read」や、リアルタイム翻訳(Live Translate)などが利用可能となる。

「Galaxy Chromebook Plus」

 「Galaxy Chromebook Plus」は15.6インチの有機ELディスプレイを搭載する。輝度は400ニト。CPUはインテルのCore 3 100U、RAMは8GB、ストレージは256GB。

 これまでに発表されたChromebook Plusの中で、最も薄く、最も軽いモデルという。バッテリーの連続稼働時間は13時間。販売価格は699ドル(約10万円)から。

 Chromebook Plusとしては初めて、専用のキー「Quick Insert」が搭載される。同キーを押すと、メニューが表示され、書き込んでいる内容の編集や、URLリンクの追加、絵文字やGIFの検索など、その時ユーザーが必要とするあらゆる機能を簡単に実行できるという。

「Quick Insert」キー

 たとえば、「Gemini」を使って文章作成をサポートする「Help me write」を素早く呼び出して文章作成の支援を得たり、書いた文章を編集したりするのに役立つ。他にも、最近開いたWebサイトを検索したり、ウィンドウ間でコピー&ペーストしたりせずに、文章にリンクを追加できる。Googleドライブのファイル、写真、動画などを添付したり、特定の日付の追加や、単位変換などを行うツールを利用したりできる。

 「Quick Insert」は、「Galaxy Chromebook Plus」限定で利用できるキーだが、既存の「Chromebook」ユーザーも、キーボードショートカットにより同じ機能を利用できる。また、来年からはより多くのChromebookとChromebook Plusで同キーが利用可能となり、「Quick Insert」から生成AIによる画像生成も可能となる。

「Lenovo Chromebook Duet 11”」

 「Lenovo Chromebook Duet 11”」は、10.95インチのタッチスクリーンを搭載するChromebookで、解像度はWUXGA、輝度は400ニト。チップセットはMediaTekの「Kompanio 838」。

「Lenovo Chromebook Duet 11”」

 RAMは最大8GB、ストレージは最大128GB。バッテリーの連続動作時間は最大12時間で、キーボードつきカバーが同梱される。販売価格は339ドル(約4万9000円)から。タッチペンの「Lenovo USI Pen 2」は別売りとなる。背面のカメラは800万画素、インカメラは500万画素。

 Web版のメモアプリ「Goodnotes」は、「Lenovo Chromebook Duet 11”」のようなスタイラス対応Chromebookに最適化され、紙に書くのと同じように日記を書いたり、学習をしたりできる。10月後半からはスタイラス対応の全てのデバイスで、「Goodnotes」が3カ月無料となる。

Chromebook Plusに追加されるAI関連機能

 Chromebook Plusには、いくつかのAI関連機能が10月中に追加される。

 PDF、記事、Webサイトなどの理解を助ける「Help me read」は、さらに深く掘り下げるための質問ができる。来年からは、詳しい説明が必要な特定の文章や段落をハイライト可能になる。

 ライブ翻訳(Live Translate)は、Zoomの会議、YouTubeのライブ、家族から送られてきたビデオファイルなど、画面に表示される内容を全て、Google AIが翻訳したキャプションを表示できる。この機能は、100以上の言語に対応する。

 Recorderアプリでは、話している人を検出してラベル付けし、録音した内容を要約できる。アプリは全てのChromebookで利用できるが、AIを活用した話者のラベル付けや、録音した内容の要約、ノイズキャンセリング機能が使えるのはChromebook Plusに限られる。

 ビデオ通話では、AIベースの高品質なマイクシミュレーションにより、ノイズや部屋の残響を低減し、音声をクリアにする。内蔵の外見エフェクトは、照明や明るさなどを自動的に調整する。これらのビデオ通話関連の機能は、どのビデオ通話アプリでも利用できる。