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「Pixel Watch 3」、脈拍損失検出機能を導入へ

 グーグルは、8月14日(日本時間)にPixel 9シリーズ、Pixel Buds Pro 2、Pixel Watch 3を発表した。

 Pixel Watch 3には新たに、脈拍の損失を検出し、緊急通報する機能が搭載される。

機能の概要

 脈拍損失検出機能は、装着者の脈拍の損失を検出し、応答がない場合には、自動的に緊急サービスに電話をかける機能。

 本体に内蔵されるセンサーに加え、AI、信号処理アルゴリズムからの信号を組み合わせて検出することで、誤報が制限されている。

 Pixel Watch 3の心拍センサーが脈拍をチェックし、脈拍が検出されない場合、赤外線と赤色光が追加の脈拍の兆候を探る。

 AIアルゴリズムが脈拍の動きと信号を統合し、脈拍の損失が確認された場合、ユーザーが反応しないと、音声でのアラームとカウントダウンを開始する。

 そのまま反応がなければ、緊急サービスに自動的に発信し、脈拍が検出されないことと、位置情報が共有される。

開発にあたって実施されたテスト

 本機能は、心臓の専門医と協力し、脈拍の損失がスマートウォッチに対し、どのようなデータとして検出されるかを洞察。その後、数十万時間のユーザーデータを使用して、アルゴリズムをテストした。

 さらに、スタント俳優と協力し、止血帯を装着して人工的に無脈を誘発したのち、転倒脈拍が失われた状況のテストを行っている。

展開される国

 なお、脈拍損失検出機能は、英国やフランス、オーストリア、デンマーク、アイルランド、オランダ、ノルウェー、スウェーデン、スイスといった欧州各国で9月から提供を開始する予定。

 日本での機能実装は未定となっている。