グーグル、「Pixel 9」を発表　「Tensor G4」搭載

　グーグル（Google）は、Androidスマートフォンの新製品として「Pixel 9」を発表した。8月14日2時から予約販売が始まり、8月22日に発売される。価格は128GBモデルが12万8900円、256GBモデルが14万3900円。

　NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクからも発売される。

基本的なスペック

　Pixel 9は、6.3インチのディスプレイを備える。Pixel 8より35％明るくなり、視認性が向上した。

　チップセットとして「Tensor G4」を搭載する。Webブラウジングが20倍高速になり、アプリ起動が17倍高速になるとアピールされている。グーグルの最先端AIモデルを効率的に実行するよう最適化され、ユーザーは「Gemini Nano」を利用できる。

　メモリーは12GB、ストレージは128GB、256GB。LTE通話の品質は改善され、よりクリアに聴こえるとアピールされている。

AI「Gemini」の活用

　ユーザーはGeminiを活用することで、たとえば写真に写った食材でレシピを考えてもらったり、Gmailから航空券の情報をピックアップしてもらったりできる。

レシピを聞いた様子

Gmailから取得した航空券の情報を表示

　また、Geminiと会話をするような形で利用できる「Gemini ライブチャット」も用意される。「Gemini Advanced」が使える「Google One AI プレミアム プラン」に申し込み、Gemini アプリの言語設定を英語にして英語で発話する必要がある。

カメラ

　Pixel 9のリアカメラは2眼構成。超広角カメラの画素数は4800万画素（F/1.7）で、「Pixel 8」の1200万画素から向上した。光感度も110％向上している。広角カメラの画素数は5000万画素（F/1.68）。

　レーザーAFに対応している。また、パノラマ撮影が強化され、低照度でも高品質の撮影ができるようになっている。

カメラ関連の新機能

　写真関連の新機能として「一緒に写る」が用意される。

　「一緒に写る」は、手順に従って撮ることで、全員が入った集合写真を撮れる機能。最初に写真を撮り、撮影者を交代してもう1枚写真を撮ることで、それぞれの写真が合成されて集合写真になる。

最初はツーショットを撮影

もうひとりは別で撮影

合成され、集合写真になる

　「Google フォト」の「編集マジック」では「オートフレーム」が用意される。たとえば竹林で撮った集合写真において竹林の様子が伝わりづらい場合、AIが補完することで構図を変え、より遠い位置から撮ったような写真にすることができる。

　また、編集マジックの「イマジネーション」では、「写真に写っている野原に花を追加する」など、写真上で見たいものを入力して、アイデアを形にできる。英語入力で利用できる。

オートフレーム

バッテリー

　バッテリー容量は4700mAh。有線充電は最大27Wに対応する。急速ワイヤレス充電もサポートする。エクストリームバッテリーセーバー（Extreme Battery Saver）を利用することにより、最大100時間駆動するという。

OSアップデートやカラーバリエーション

　OSやセキュリティ、Pixelのアップデートは7年間提供される。FeliCaも搭載する。

　カラーはオブシディアン（Obsidian）、ポーセリン（Porcelain）、ウィンターグリーン（Wintergreen）、ピオニー（Peony）の4種類。

保証サービス「Preferred Care」の対象に

　7月に提供が始まった保証サービス「Preferred Care」の対象になる。通常、製品には1年のメーカー保証が付帯しているが、Preferred Careではそれが2年にアップグレードされる。自然故障に加え、画面割れや落下、水没にも対応する。

　製品の購入時に加入できるほか、購入日から30日以内にGoogle ストアのサイト上または電話で申し込める。

「Pixel 9 Pro」シリーズと違って利用できない機能

　なお、「Pixel 9 Pro」シリーズで利用できる「動画ブースト」は利用できない。「Google One AI プレミアム プラン」の無料特典も対象外となる。