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「iPad用 Final Cut Pro 2.0」リリース、ライブマルチカムなどの新機能

 米Apple(アップル)は、動画編集アプリ「Final Cut Pro」のiPad版とMac版を6月20日にアップデートした。

 新たに提供される「Final Cut Pro」の名称は、iPad向けが「iPad用 Final Cut Pro 2.0」で、Mac向けが「Final Cut Pro 10.8」となる。

iPad用 Final Cut Pro 2.0

 「iPad用 Final Cut Pro 2.0」の利用料金は月額700円または年間7000円。1カ月の無料体験が可能。

 M4チップを搭載するiPad Proの性能を最大限に活用し、M1と比べて最大2倍高速なレンダリングの実行や、最大4倍多いProRes RAWのストリームに対応する。

 ライブマルチカム機能(Live Multicam feature)により、最大で4台のカメラをワイヤレス接続してプレビュー表示できる。iPhoneとiPadを組み合わせて、監督の視点でカメラ映像をチェックできる。

 また、新たに提供される「Final Cut Camera」アプリを使うと、手動で設定をコントロールできる。同アプリは、ライブマルチカム機能のほかに、単独のiPhoneやiPad上でレコーディングアプリとしても動作し、シャッター速度、ISO、ホワイトバランス、マニュアルフォーカスなどを好みの設定に調整可能。

 「iPad用 Final Cut Pro 2.0」では、外部ストレージ上でプロジェクトを作成したり、開いたりできるようになる。また、「Apple Pencil Pro」にも対応し、ライブ描画がバレルロールに対応するほか、スクイーズで多くのブラシや設定を表示できる。

Final Cut Pro for Mac 10.8

 Mac向けの「Final Cut Pro for Mac 10.8」の料金は4万5000円で、既存ユーザーは無料でアップデートできるほか、新規ユーザーは90日間の無料トライアルできる。

 色、カラーバランス、明るさ、コントラストを改善する「Enhance Light and Color」と、ビデオのフレームを賢く生成してブランドする「Smooth Slo-Mo」機能が追加される。

 また、新しい整理ツールによって、変更箇所を特定しやすくなるほか、エフェクトをインスペクタからタイムラインまたはビューアの別のクリップにドラッグして挿入できる。