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ソフトバンクG、2023年度決算は赤字幅縮小で改善傾向に――引き続きAI関連に投資を進める

取締役 専務執行役員CFO兼CISOの後藤 芳光氏

 ソフトバンクグループは13日、2024年3月期連結決算を発表した。売上高は6兆7565億円(前年同期比+1861億円)、投資損益は-5594億円(同+2757億円)、税引前利益は578億円(同+5269億円、純利益は-2276億円(同+7425億円)となった。赤字決算となった一方、赤字幅が縮小し改善傾向がみられた。

 四半期別の数字を見ると、第3四半期では投資損益と税引き前利益で利益を得た一方、直近の第4四半期では再び赤字に転じている。純利益は、第3四半期と第4四半期の2四半期連続で黒字となった。

 投資損益について、2022年度に持株会社投資事業が4兆5605億円、SVF(ソフトバンク・ビジョン・ファンド)で-5兆3223億円だった。2023年には、それぞれ-4590億円と-1673億円となった。

 SVFの赤字幅が縮小したことについて取締役 専務執行役員CFO兼CISOの後藤 芳光氏は「実は途方もない改善。非常に大きな改善が果たされた」とした。

 保有資産構成は、AIシフトを実現するための構成が行われているとし、AIシフトの中核となるArm(アーム)と、AIを活用する企業群が中心の構成へと進んでおり、地域構成についてもEMEA(欧州、中東、アフリカ)への移行を進めており、リスクの緩和に努めているという。

 投資戦略としては、引き続きAI関連への投資を継続していく。AIに欠かせない半導体企業のアームのほか、産業用ロボティクスや自動運転などAIを活用する企業への投資を行うとしている。