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ドコモ、海外事業を統括する新会社「NTTドコモ・グローバル」設立

 NTTドコモは、新たなライフスタイルの創出をグローバルに展開し、グループ横断で事業拡大をめざすことを目的とした新会社、「NTTドコモ・グローバル」を設立する。設立は2024年7月を予定している。

 NTTドコモは、新会社設立に先立ち、会社運営の準備を目的に、5月10日に「グローバル事業企画」を設立した。今後、2024年7月の事業開始に向け、NTT DigitalおよびOREX SAIの海外現地法人3社の株式移管準備を進めていく。海外現地法人については、各国の営業活動を始めグローバル展開の総合的なサポート拠点として活動する。

 主要な事業は2つで、ひとつはデジタル&データPF事業のグローバル展開などを担うアプリケーション・サービス事業、もうひとつは、Open RANやNTNなどによるキャリアビジネスのトランスフォーメーションを担うキャリアイネーブリング事業。

事業戦略

 基本戦略として、ドコモグループで保有するグローバル領域の出資先を、新会社の傘下に集約し、現地の顧客基盤と販路、ブランド力を有する有力企業への事業投資を通じ、海外顧客基盤を獲得し、アプリケーション・サービス事業と、キャリアイネーブリング事業を統合的に展開する。また、中長期的には自らの顧客基盤と販路による事業拡大をめざす。

 新たに事業開拓するアプリケーション・サービス事業は、市場規模と消費人口の高成長が期待される東南アジアおよび北米からスタートする。基本戦略に基づき事業を統合的に展開し、中長期的には、欧州・中東などグローバルな事業拡大をめざす。既存のコネクテッドサービスに関わる事業は、顧客ニーズにあわせて欧州、アジアなどを含めて展開する。

 人材面では、グローバル人材ポートフォリオを可視化し、キャリア採用や資本提携による外部市場からの人材獲得を通じ、事業投資・事業経営・統合的事業展開を担える人材強化・体制強化を図る。