ドコモで買ったスマホでも「トーンモバイル」独自サービス使えるように

　フリービットのグループ会社であるドリーム・トレイン・インターネットによる「トーンモバイル」の「TONE for Androidプラン」が、NTTドコモで購入した2021年以降のAndroid端末でも利用できるようになった。

　トーンモバイルのサービスをさまざまな機器で展開する「TONE IN」の第1弾となる。2月から試験提供されてきたが、今回、正式に提供が始まった。全国のドコモショップのほか、カメラのキタムラの一部店舗やオンラインで申し込める。

　専用SIMカードを挿入すると、トーンモバイルの通信料金プランに加え、さまざまなオプションサービスを利用できるようになる。つまり、ドコモで買ったスマホを、ドコモ回線を使わずにトーンモバイル回線で利用する際、「TONE for Androidプラン」を利用できるようになる。あるいは、デュアルSIM対応機種でドコモ回線に加えてトーンモバイル回線として専用SIMを装着し、「TONE for Androidプラン」を使うこともできる。

　トーンモバイルでは料金プランやオプションサービスをまとめて「コアサービス」と呼ぶ。

　iPhone向けの既存サービスとしては「TONE for iPhone」が提供されてきたが、ドコモのAndroidにも対象が拡大されたかたち。従来、Androidでトーンモバイルのコアサービスを利用するためには、トーンモバイルのオリジナル端末が必要だった。

　発表会では語られなかったが、ドコモで扱われている端末と同等のSIMフリー端末も、トーンモバイルの動作確認済み端末のリストに加えられている。

　本稿では、TONE for Androidプランの内容を紹介する。

基本料金は月額1100円

　TONE for Androidプランの利用料は月額1100円。動画以外ならデータ利用量は無制限となり、動画は月1GBまで視聴できる。

　動画を視聴するためのデータはチケット制となっており、必要に応じて1GBあたり330円でチケットを追加購入できる。

　通話料は別途かかるが、5分以内の国内通話が無制限で無料になる「音声通話かけ放題オプション」（月額770円）が用意されている。

利用までの流れ

　TONE for Androidプランの利用者は、Google Playから専用アプリをインストールし、利用規約への同意、APN設定、SMS認証を済ませる必要がある。

　その後、必要に応じてトーンモバイルの各種アプリをインストールすると、初期設定は完了する。

機能やオプション

「TONEファミリー」

　「TONEファミリー」は、月額308円で利用できる有料オプション。裸など不適切な写真の撮影を自動でブロックする機能、GPS見守り機能、アプリの利用制限といった機能が用意される。

　TONE for Androidプラン向けにはTONEファミリーのアップデートが実施され、見守り対象者のリアルタイムの位置がわかる「追尾モード」や、アプリの利用制限の一括管理機能などが使えるようになった。

　また、スマートフォン内で受信したメッセージのテキスト内容に対し、デバイス上で動作する大規模言語モデル（LLM）が危険度を自動で割り出して警告する機能も用意される。今夏に提供が始まる予定。

不適切なメッセージを警告する機能の利用イメージ