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楽天モバイルが出資する衛星通信「AST SpaceMobile」にAT&Tやグーグルも出資

 米AST SpaceMobileは18日、AT&T、グーグル、ボーダフォンからの戦略的投資を発表した。

 戦略的投資の1億5500万ドルに加え、既存の有担保優先融資枠から最大5150万ドルが引き出されることとなり、新規調達資金は総額2億650万ドルにのぼる。

 ASTは、低軌道衛星と直接のセルラー通信の実現に取り組んでおり、現在、試験衛星「BlueWalker 3」を運用している。将来的には、スマートフォンと衛星が直接通信するというサービスの実現を目指しており、国内では楽天モバイルが対応する方針。

 今回の戦略的投資は、ASTの商業的展開を支援するためのもので、株式連動資本と非希薄化的商業的支払いの組み合わせで構成されている。

 AT&T、グーグル、ボーダフォンが、1億1000万ドルの10年物劣後転換社債型新株予約権付社債(金利5.50%、現物支給可)を購入する。転換価格は1株当たり5.75ドル。また、AT&Tからは商業衛星5基の打ち上げと初期運用の成功を前提として2000万ドルの収入コミットメント、ボーダフォンからは最終合意次第で最低2500万ドルの収入コミットメントが取り決められる。

 これらの戦略的投資に加え、ボーダフォンとAT&TがASTにネットワーク機器を非公開の金額で発注した。またグーグルとASTが、Androidおよび関連機器でのSpaceMobileネットワーク接続のための製品開発、テスト、導入計画において協力することで合意した。