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ドコモら4社、エリアや時間を指定したネットワークスライシングの実証実験に成功

 NTTドコモ、NTTコミュニケーションズ、NECとSandviceは、ハイブリッドクラウド構成で構築した5Gコアネットワークと、5G SAの商用無線基地局を利用し、エリアや時間を指定してネットワークスライスを提供する技術の実証実験に成功した。

 ハイブリッドクラウド構成とは、ドコモがサービスを提供している5Gと、パブリッククラウド上に構築した実験環境5GCを連携した5Gコアネットワーク。

 エリアや時間を指定してネットワークスライスを提供する技術により、イベント会場や災害地域など通信トラフィックが集中するスポットで、日時を指定して最適なネットワークを提供できる。

 実証実験の内容は4点。オンデマンドで即時対応を実現するネットワークスライス生成技術実証、5Gネットワーク上でのネットワークスライス接続技術実証、ネットワークスライスを活用した高精度の映像処理ユースケース実証、ネットワークスライスの品質監視技術実証と挙げられている。

 実証実験の中で、ハイブリッドクラウドの環境上の5GC、従来のCPUと比較し、消費電力を抑えたARM-Powered UPFおよびUPF on Outpostsを活用し、ネットワークの迅速な構築や分散設置、環境負荷低減が期待されている。

 この「次世代クラウドスライシング」の取り組みは1月17日から開催される「docomo Open House'24」に出展される。