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三木谷会長ら楽天モバイルのキーパーソンがユーザーと懇親会、紹介キャンペーン参加者と

 東京の街並みを眼下に収め、手を伸ばせば触れられる距離でユーザーと企業のトップが語り合う。そんな一風変わった会が、1日、楽天モバイル本社で開催された。

 その場にいたのは、楽天モバイルを率いる三木谷浩史氏らキーパーソンと、楽天モバイル紹介キャンペーンに参加したユーザー10名だ。

参加者に楽天モバイル本社周辺にある基地局を指さして案内する三木谷氏。どうやら、先ごろ免許を得たプラチナバンドの基地局を示したようだ

楽天モバイルを周囲に紹介したユーザーとともに

 今回の会合は「楽天モバイル紹介感謝イベント」として開催されたもの。先述した通り、家族や周囲の人に楽天モバイルを契約するよう勧めたユーザーで、その件数が多い人を含み、10名が楽天モバイル本社に招かれた。

 会場は、楽天モバイル社内にあるカフェスペースの「クリムゾンクラブ」。同社内には、社員向けの無料社員食堂もあるが、それとは別に、社外から人を招いたときなどに活用される場で、今回の部屋も、10名の参加者や、楽天側のキーパーソンやスタッフ10名程度で満たされるほど、参加者同士の距離が近い空間だ。

矢澤氏
楽天グループCMOの河野氏

 楽天モバイルにとっても初めてのユーザーイベント。国内の携帯電話会社全体を見ても、そのトップが、ユーザーと直接対話するということ自体、稀なイベントと言える。

 冒頭、挨拶をした三木谷氏は、参加者へ謝意を示し、「携帯電話は、いまや、生活インフラのなかでも重要さが増している。1台のなかに通話だけではなく、財布、映画館、図書館、学校があり、将来的にはお医者さんにもなろうとしている。携帯電話を、料金を安く、制限なく利用できるほうが社会が発展できるだろうと考えて(携帯電話事業へ)参入した」とその意義を説明。

 さらに「物価が上昇する日本で、携帯電話料金は下がってきているが、難しい事業でもある。そんな状況で、皆様に広げていただくことは一番有効で、今回の会を催すことになった。皆様に大変感謝しております」とあらためて感謝の言葉を伝えた。

 その後、参加者をそれぞれ表彰する場面となり、鈴木和洋共同CEOや矢澤俊介社長、シャラッド・スリオアストーア共同CEO兼CTOから賞が贈られた。

矢澤社長は参加賞を贈る
シャラッド・スリオアストーア共同CEO兼CTOからはブロンズ賞
鈴木和洋共同CEOからシルバー賞
三木谷氏からゴールド賞が贈呈された

 最後に登壇した楽天グループCMOの河野奈保氏は、MNOサービスとしての楽天モバイル契約者が550万を超えたことに触れ、ユーザー増の一端を、2月に始まった紹介キャンペーンも担ってきたと語る。

 その上で「携帯電話事業として通信を繋げていくことが何よりも重要。そのために、多くの人に利用してもらい、いろいろな声をいただいて改善につなげていくことが大切だと思っている」とユーザーの声を重視する姿勢を示す。

 そして「通信で繋がると、人が繋がる。世界を含め、情報や人がどんどん繋がっていく。これが通信が目指すべき最終的な目標だと思う」とあらためて通信サービスの意義に触れ、周囲に楽天モバイルを紹介した参加者に感謝していた。