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MONET、北海道網走市での医療MaaS導入に協力

 MONET Technologiesは、北海道網走市で実施される「網走市移動型医療サービス推進事業」の実証実験に協力する。期間は12月1日~2024年3月31日。

 この実証実験は、北海道で初めての医療MaaSの導入となる。医療MaaSとは、通院が困難な人のために「医療」と「モビリティ」を掛け合わせたサービス。網走市、MONET、JA北海道厚生連 網走厚生病院および網走ハイヤーが協力して実施される。

 実施内容としては、看護師や医療機器などを載せたマルチタスク車両「IKI MaaS(いきまーす)」が網走厚生病院に通院中の患者の自宅付近を訪問する。患者は車両に乗り込み、テレビ通話で病院にいる医師のオンライン診療を受けることができる。MONETは、マルチタスク車両と、その運行ルートや稼働状況を管理するシステムなどを提供する。

 網走市では、医師不足や高齢化により自力での通院に不安を抱える高齢者が増加しており、医療サービスの安定的な提供が課題となっている。今回、移動型の医療サービスを新たな診療手段として導入することで、高齢者などへの医療の持続的提供を目指す。網走市とMONETは、この実証実験の結果を踏まえて市内でのサービス拡大を図っていくとする。