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ソフトバンクとトヨタの「MONET」、LINEからオンデマンドバスを予約できるサービスを7月開始

 MONET Technologiesは、自治体や企業などのLINE公式アカウントから、オンデマンドバスの予約を可能にするサービスの提供を、2023年7月に開始する。オンデマンドバスをはじめとする各種MaaSをワンパッケージで提供可能にする、事業者向けサービスのオプションとして提供される予定。

「LINE連携オプション」の特長

 利用者は、事業者のLINE公式アカウントの画面から、ワンタップでオンデマンドバスの予約画面へ遷移できる。LINE公式アカウントを持っていない事業者向けに、LINE公式アカウントの作成や初期設定などをサポートするサービスも提供する予定であるという。

 乗降場所や乗車日時などの選択肢を、すべて大きく分かりやすいボタン型で表示するため、複雑な操作が必要なく、分かりやすい。また、「よく使う場所」として、乗降場所をお気に入り登録しておくことで、より簡単に乗降場所を選択できる。

 予約完了後は、LINE公式アカウントのトークルームに予約内容を自動で通知する。

開発の背景

 2021年8月に、同社は、オンデマンドバスや医療・行政MaaSなどの各種サービスをワンパッケージで提供可能にする事業者向けのサービスと、ユーザー向けのスマホアプリ「MONET」の提供を開始した。

 専用のスマホアプリなどは、高齢者にとって画面操作が難しい。そのため、各地で導入されているオンデマンドバスは、電話での予約が多い。電話での予約は、通話料が利用者の負担になり、タイミングによっては電話がつながりにくく、スムーズに予約がしにくいという課題があった。

 そこで同社は、高齢者であっても、LINEの画面から直感的な操作でオンデマンドバスの予約が可能になるサービス「LINE連携オプション」を開発した。開発にあたり、MONET利用者へのインタビューや、高齢者を対象としたユーザビリティーテストなどを行い、簡単に操作ができるUIを実現したという。

 なお、MONETのサービスを活用してデマンド型の乗合タクシーを運行している群馬県の富岡市では、「LINE連携オプション」を活用したLINEからの予約機能を、3月中旬から先行して導入する。