デジタル庁、音楽フェスなどでマイナカード利活用の実証実験へ

　デジタル庁は、ぴあやドリームインキュベータなどの事業者とともに、エンターテインメント業界におけるマイナンバーカード利活用の実証実験を実施する。野外音楽フェスなどで、入場時の本人確認や酒類提供時の年齢確認のほか、チケットの不正転売の防止に役立てるねらい。

　実験内容は大きく分けて3つ。ぴあとドリームインキュベータに、現在調整中の事業者を加えた3事業者のイベントと連携する。

デジタル庁の資料より（以下同）

　「特設エリアへの入場時の活用」では、マイナンバーカードで本人確認を行い、特設エリアの利用対象者を識別する。実験事業者はぴあ。

　「酒類など提供時の年齢確認に活用」では、年齢確認にマイナンバーカードを活用し、確実かつ効率的な酒類の提供につなげる。実験事業者はぴあ、ドリームインキュベータ。

　「チケット不正転売抑止への活用」では、目視で判別できる1次販売チケットと2次流通チケットを用意し、予定変更などの事情が生じた際にチケットを転売できる2次流通サイトを整備する。

　同サイトで転売する際、転売者と購入者の双方に対し、マイナンバーカードによる本人確認を求める。また、購入者の会場入場時にも、マイナンバーカードによる本人確認が実施される。実験事業者は調整中。

　屋外音楽フェス「PIA MUSIC COMPLEX 2023」やイベント「Surf in MUSIC in 北泉」などでの実証実験が予定されている。