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河野デジタル大臣、マイナンバーカード名称変更について「現時点では検討していない。次期カード検討時の議論に」

 河野太郎デジタル大臣は4日の定例会見で、マイナンバーカードの名称変更について問われ「現時点では議論していないものの、次期マイナンバーカードの検討において議論の対象になる」との考えを示した。

 河野大臣は「マイナンバーとマイナンバーカードはそもそも違うもの」と前置きした上で、似た名称であることから、世の中で混同されていることがしばしばある、と指摘。

 マイナンバーは日本に住む人全員に割り振られている固有の番号。行政サービスを軸に情報連携する際に活用される。一方、マイナンバーカードは、取得した人が活用できるもので、カードのICに内蔵される電子証明書を使って、マイナポータルへログインしたり、行政手続きをしたり、オンラインや対面での本人確認書類として活用されたりしている。たとえば、マイナンバーカードを返納すると、マイナポータルのログインといった使い方はできなくなるが、マイナンバーがなくなるわけではない。

 そうした違いについて、今後も国民へ説明を尽くす一方で、河野大臣は「今後、次期“マイナンバーカード”を検討する際に券面や暗号などを議論することになり、マイナンバーカードという名称が議論の対象になると思う。今の段階でマイナンバーカードの名称を変えるわけではない。名称も議論のテーブルに乗せて、議論の対象になるということ」と説明した。

 名称変更について、現時点でデジタル庁で検討していることはなく、当面すぐに名称変更に着手するものではないとも述べた。また、現在、進められているマイナンバーカードの紐づけ誤りを是正する措置とは異なる取り組みとなる。