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「Threadsはメタ初の分散型SNS対応アプリになる」、公式が説明するビジョンや最大500文字などの仕様とは

 6日朝(日本時間)、米Metaがテキストベースの新たなSNSでアプリ「Threads(スレッズ)」の提供を開始した。iPhone(iOS)とAndroidで利用できるアプリとして100カ国以上で利用できるようになったとのことで、Instagramの公式ブログでは、「Threads」がどういった仕様を備え、どんな方向で発展を目指すのか語られている。

ビジョン

 Instagramの開発チームが手掛けたという「Threads」で掲げられているビジョンは、「世界で何十億人が写真・動画でつながるInstagramが、テキストに拡張し、アイデアを表現するための、ポジティブでクリエイティブな空間を創造すること」という。

 Instagramでフォローしている人や同じ関心を持つ人とつながれるとのことで、将来的にはオープンで相互運用可能なSNSと互換性をもたせる。

子供は非公開プロフィール

 16歳未満(国によっては18歳未満)のユーザーは、標準設定で非公開プロフィールになる。

投稿できる情報量は

 投稿できる文字数は最大500文字。URLや写真、最大5分の動画をあわせて投稿できる。

 Threadsに投稿した内容はInstagramの自分のストーリーでシェアしたり、ほかのプラットフォームでシェアすることもできる。投稿の下にはいくつかのボタンが表示されており、このうち紙飛行機のようなボタンから共有できる。

 ほかの人の投稿に対しては、言葉を指定して、その言葉を含む場合は非表示にできる。また、ほかのユーザーのフォロー解除・ブロック・ミュート・報告もできる。誰が自分へのメンションを飛ばせるか、「全員」「フォローしている人」「メンションできない」という選択肢から選べる。

Threadsの今後

 「Threads」では、分散型(非中央集権型)のソーシャル・ネットワーキング用のプロトコルである「ActivityPub」と互換性をもたせる予定。メタとして初めてオープンなSNSプロトコルとの互換性を想定したアプリになるという。

 これにより、MastodonやWordPressなどActivityPubプロトコルをサポートするほかのアプリと相互運用できるようになる。公式では「ほとんどのSNSで不可能な、新しいタイプの接続が可能になる」としている。ほかのアプリでは、TumblrなどがActivityPubをサポートする意向を示しているという。

 互換性があるアプリを使っていれば、Threadsのアカウントがなくとも、Threadsユーザーをフォローし交流できるようにする。

 あわせて利用をやめる人に向けて投稿した内容をほかのサービスで使えるよう、コンテンツを転送するオプションの提供も計画されている。

 公式ブログは「メールやWebを管理するプロトコルに似た分散型のアプローチがオンラインプラットフォームの将来に、重要な役割を果たすと信じている」とつづる。

 このほか、今後の計画として、フィードでのレコメンデーション、トピックやトレンドをリアルタイムでフォローしやすくする仕様、そしてより検索機能の強化なども予定されている。