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クアルコム、スマホ向けチップセット「Snapdragon 7s Gen 3」を発表 ミリ波やオンデバイス生成AIをサポート
2024年8月20日 22:00
クアルコム(Qualcomm)は、スマートフォン向けのチップセットとして「Snapdragon 7s Gen 3」を発表した。サムスンやシャープ、シャオミ(Xiaomi)などのデバイスで採用される予定。最初の採用はシャオミとなり、端末が来月に発表されるという。
ミリ波をサポート
4nmプロセスのSnapdragon 7s Gen 3は「Snapdragon 5G Modem-RF System」を搭載し、ダウンロード速度は最大2.9Gbpsとなる。
5G SA(スタンドアローン)に対応し、ミリ波では2キャリア、2×2MIMOをサポートする。また、Sub-6では4×4MIMOに対応している。
5G+5G/4GのDSDA(Dual-SIM Dual Active)をサポートするほか、Wi-Fi 6EやBluetooth 5.4に対応する。
パフォーマンス
Kryo CPUは、1つのプライム・コア(最大2.5GHz)、3つのパフォーマンス・コア(最大2.4GHz)、4つのエフィシエンシー・コア(最大1.8GHz)で構成される。
CPUパフォーマンスは約20%向上し、GPUは最大40%高速化した。また、AIパフォーマンスは30%以上アップし、全体的な消費電力は12%削減されているという。
端末上で生成AI機能を提供
大規模言語モデル(LLM)の「Baichuan-7B」「Llama 2」などをサポートし、端末上で生成AI機能を提供する。
Qualcomm AI Engine専用のNPU(Neural network Processing Unit、機械学習/AI特化のプロセッサー)により、電力を節約。多言語翻訳や文字起こしをサポートしている。
カメラ
カメラでは、最大2億画素の写真をサポート。また、4K HDRビデオの撮影に対応している。
「Qualcomm Spectra Triple ISP」により、超高速の並列処理とスムーズなズーム機能を備えた写真とビデオの同時撮影が可能になる。
「AI Remosaic」では、色あせや粒状感のない、鮮明で高解像度の写真を撮影でき、「AI Video Retouch」では、トーンマッピングをリアルタイムで適用することで、ディテールに富んだ映像を実現する。
ディスプレイ
フルHD+という解像度で、144Hz駆動のディスプレイに対応できる。最大4K(60Hz駆動)の外部ディスプレイもサポートする。
オーディオ
コーデックとしてaptXに対応するほか、スマートなヘッドトラッキング機能を備えた空間オーディオに対応している。
パフォーマンスや消費電力、サウンドのバランスが最適化された「Qualcomm Aqstic Hi-Fi DAC」により、アーティストの意図に忠実なサウンドを楽しめるとアピールされている。
また、「Qualcomm Aqstic Speaker Max」は、デバイスのスピーカーから直接再生される大音量の音楽の歪みを低減する。