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JR東日本がインフラシェアリング事業、鉄道沿線の5Gエリア化加速へ

 JR東日本は、1つの5Gアンテナを複数の通信事業者が共用する「インフラシェアリング」の事業者として、通信事業者へ5Gインフラ設備を提供する。まずは山手線の高輪ゲートウェイ駅~品川駅間が対象となり、今夏以降、準備が整った通信事業者から順次5Gサービスが始まる。

 5Gは、4G LTEとの比較で高速・大容量や低遅延といった特徴を有する一方、周波数帯によっては電波の伝搬距離が短くなったり、障害物の影響を受けやすかったりする課題がある。

 JR東日本では、構造上の制約が多い駅や駅間について、インフラシェアリングの事業者として5Gのインフラ整備を推進。3月末までに、東京駅や秋葉原駅など、山手線を中心とした計21駅で5Gインフラ設備を整備した。

駅ホーム上の5Gアンテナ(JR東日本のリリースより、以下同)

 現在は山手線の高輪ゲートウェイ駅~品川駅間で5Gインフラ設備の整備が進められており、今夏以降、インフラシェアリングによる5Gエリア化が図られる。JR東日本では、通信事業者から対価を受け取り、事業者へ設備を提供する。準備が整った通信事業者から順次5Gサービス開始が始まる予定。

高輪ゲートウェイ駅~品川駅間の5Gアンテナ

 今後も、山手線を中心に5Gインフラ設備の整備拡大が検討される。