ニュース

楽天Gが3000億円規模の資金調達、モバイル事業などへ充当

 楽天グループは、公募増資および第三者割当増資による資金調達を実施すると発表した。苦境が続くモバイル事業の財務の健全化を図る。

楽天 三木谷氏(5月12日撮影)

 第三者割当増資は、三木谷興産、スピリット、サイバーエージェント、東急の4社を割当先としたもの。各社合計で7879万9000株を引き受け、およそ418億円を調達。海外を含めた公募での約2900億円とあわせて最大で3300億円ほどの増資を図る。今回の第三者割当増資を機にサイバーエージェントと東急の2社とは広告分野での連携強化やコンテンツの相互提供などの協業を検討するとしている。

 2023年第1四半期の決算では、楽天モバイルは579億円の収益を計上し前年同期比で2割超の収益改善がみられたが、依然として99億円ほどの赤字となっていた。今回調達した資金は4Gや5Gの整備のほか、端末の仕入れ、ローミング費用に充当される。