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クリエイターがTwitterで収益化できる「サブスクリプション」、日本でも

 Twitterは、クリエイターが熱心なフォロワーから収益を得られる「サブスクリプション」を、日本のほか、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド向けに提供開始した。同機能は従来「スーパーフォロー」の名称で提供されていた。

どんな機能?

 サブスクリプションを提供しているアカウントは、プロフィール欄にサブスクライブボタンが表示される。

 iOSまたはAndroid向けのTwitterアプリケーションから購入できるほか、米国など一部の国ではWebブラウザからも購入できる。編集部で確認したところ、日本の環境で利用しているアカウントでも、サブスクリプションに登録済みのアカウントにサブスクライブボタンの表示されるが、Webブラウザからは購入できないようだ。

 サブスクリプションに登録すると、クリエイターがフォロワーに対してボーナスコンテンツや限定プレビューなどの特典を提供できる。特典には、サブスクライバー専用のツイート通知や、サブスクライバー限定のスペース、購入者限定で配信できるツイートなども含まれる。

 サブスクリプション専用のツイートに対する引用ツイートは、サブスクリプション未購入者はその内容を閲覧できず、引用ツイートを行ったアカウントのコメントのみ表示される。

 サブスクリプションの料金はは購入したアカウントに紐付いて処理される。このため、複数アカウントを管理している場合など、サブスクリプションを購入していないアカウントでは、限定ツイートなどを閲覧できない。また、サブスクリプションの無料お試し機能は提供されない。

登録の条件は?

 サブスクリプションに登録するには、500人のフォロワー、過去30日間Twitterでアクティブに活動していること、18歳以上であることが条件となる。

 これらの要件を満たしたアカウントで、カテゴリーやプラットフォーム、サブスクリプションの用途を設定して申し込みを申請する。コンテンツのカテゴリーは、活動家、成人向けコンテンツ、動物、アート、星占い、B2Bなど多岐にわたる。

 サブスクリプションで得られる収益は、そのアカウントの生涯収入が5万ドルに達するまでは、Twitterに支払われた料金からアプリ内購入手数料を差し引いた金額の最大97%がアカウントに支払いされる。生涯収入が5万ドルを超えると、アプリ内購入手数料を差し引いた金額の最大80%がクリエイターに支払いされる。

 収益の内訳の一例として、米国内に居住するユーザーが4.99ドルのサブスクリプションを販売した場合、そのうち1.5ドル(30%)がアプリストアの手数料、またTwitterが得る最低金額として0.1ドルが差し引きされた3.39ドルが、クリエイターが得られる最大額となる。

 イーロン・マスク氏は、日本などでサブスクリプションを提供したのにあわせて、"我々の目的は、クリエイターを成功を最大化させることだ"とツイートしている。