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三木谷氏ら楽天モバイルのキーパーソンが勢ぞろい、法人向けカンファレンスで語られたこと

 楽天モバイルは22日、法人向けのイベントとして「Rakuten Mobile Partner Conference」を開催した。イベントには楽天モバイル 代表取締役会長の三木谷浩史氏らが登壇し、これまでの取り組みについて説明した。

三木谷氏

 冒頭では楽天モバイル 常務執行役員 CMOの河野奈保氏が登壇し、「ちょうど約3年前の2020年3月に、この会場で『Rakuten UN-LIMIT』を発表した」とコメント。「革新的なテクノロジーを武器として、ユーザーの皆さんに安価で高品質なサービスを提供し続けたい」と語った。

河野氏

 河野氏に続いて登壇した三木谷氏は、成長を続ける楽天のエコシステムについてアピール。モバイル端末のユーザーが中心となっている現状を踏まえ、「いまやモバイルは現代人に不可欠なインフラになっている」と語る。

 しかし、業界全体を見たときの料金については「依然として高い」(三木谷氏)。他キャリアの料金を「(ゴルフの)ニアピンのようにそろっている。ニアピンどころかホールインワン」と表現した三木谷氏は、上限が3278円という楽天モバイルの安さを強調した。

 楽天モバイルが目指すのは「国内No.1携帯キャリア」。三木谷氏は自著の言葉を引用しながら「この世に不可能はない」と語り、今後への意欲を見せた。

 楽天モバイル CTOのシャラッド・スリオアストーア(Sharad Sriwastawa)氏は、完全仮想化などを含むネットワーク技術などについてあらためて紹介。また、楽天グループ 専務執行役員の鈴木和洋氏は、提供がはじまったばかりの法人向けプランを紹介した。

スリオアストーア氏
鈴木氏

 楽天モバイル 代表取締役社長の矢澤俊介氏は、楽天モバイルのカバー率拡大の状況に触れ、「自社回線エリアは広がっている」と自信を見せる。

矢澤氏

 総務省や他キャリアとの間で議論されているプラチナバンドについては「スケジュールは出ていないが、今年の年末か来年の年初には使いたい」とした。

 今後は「スペースモバイルプロジェクト」で衛星通信も活用するとし、「商用化は2024年~2025年を目指す」と語った。