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あるやうむとKDDIが業務提携、NFTを活用した地域共創を見据える

 あるやうむとKDDIは、NFTを活用した地域共創に向け、業務提携を行ったことを発表した。KDDIは本提携に伴い、「KDDI Regional Initiatives Fund 1号」を通じて、あるやうむに出資した。

 財政難である小規模の地方自治体において、ふるさと納税は財源確保の大きな手段とされている。一方、納税者と自治体の関係が返礼品のやり取りのみとなりやすく、観光などにつながりにくいことが課題となっている。

 そこで両社は、あるやうむが開発した、ふるさと納税とNFTを組み合わせたサービスの共同展開を開始する。

 2023年夏ごろから、ふるさと納税の返礼品として和歌山県白浜町の名所などが描かれたNFTイラストを贈呈する企画「旅するあおぱんだ~白浜町へ行こう~」を実施する。白浜町は、パンダの飼育数日本一を誇るアドベンチャーワールドがあることで知られる。「旅するあおぱんだ」は、「Aopanda Party」と呼ばれるNFTコレクションとのコラボレーション企画。

 寄付者は、白浜町の名産品や名所をモチーフにした背景とAPPの人気キャラクターを組み合わせたNFTイラストが保有できる。さらに、APPが制作する白浜町のPRショートムービーのクレジットに参加する権利が付与される。このように、寄付者はふるさと納税を通じて、白浜町のPRを応援できる。

 今後、寄付者が納税先の自治体を観光することでNFTイラストがアップデートされる機能の開発も予定されている。この取り組みにより、納税者と自治体の継続的な関係性構築を支援するという。