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KDDIなど陸前高田で自動運転バスの実証、25年度にも実用化

 KDDI、復建調査設計、アイサンテクノロジー、ティアフォー、損害保険ジャパンの5社は、岩手県陸前高田市で小型EVバスによる自動運転の実証実験を9月10日から開始する。本格運行は2025年度を見込む。

実証で用いられる小型EVバス

 陸前高田市からの委託により、高田松原津波復興祈念公園における、来園者向けの自動運転サービスの実証を実施する。同公園には復興のシンボル「奇跡の一本松」や震災遺構「気仙中学校」などの施設が点在しているが、130ヘクタールの敷地内を徒歩で回りきることは難しい。そこで、10人乗りの小型バスを敷地内や一部公道で運行。ガイドも添乗し、より効果的に震災の教訓の理解を促す環境づくりを進めるという。

 9月10日~9月30日は、気仙中学校~奇跡の一本松~道の駅間を運行し、2023年1月~3月には道の駅~タピック45(旧道の駅)~下宿定住促進住宅(震災遺構)がルートに加わる予定。運行日は火曜日~日曜日で、祝日の場合は月曜日も運行し、翌日が運休となる。平日は誰でも乗車でき、土日祝日は現地予約制となる見込み。

 実証では、実用化に向けた課題の抽出や利用者の受容性を調査し、2025年度の本格運行を目指す。