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Google フォトに「リアルトーン」、肌をより忠実に表現

 グーグルは、グーグル検索など複数のサービスにおいて「モンク・スキン・トーンスケール」を用いて肌の色の表示を改善する取り組みを開始した。今後数カ月中でさまざまなグーグル製品で利用できるようになる。

 ハーバード大学で肌の色の生活への影響を研究している、エリス・モンク博士とのパートナーシップで実現したもの。10段階で肌の色を認識する「モンク・スキン・トーンスケール」(MSTスケール)を用いて、従来よりも幅広い肌色を表現できる一方で開発者にとって使いやすいよう設計されているという。

 AIによる画像認識は、幅広い肌の色に適応していない場合、肌の色がより濃いほどうまく機能しないことが多く、MSTスケールを用いることで顔認識のモデルの改善などが見込めるという。

 グーグル検索の場合、画像検索でメイクの参考例を探す際には、肌の色を選択するオプションが表示される。これにより、自分の肌の色に合わせて検索結果を絞り込むことができるようになる。

 今後は、コンテンツへのラベル付けを標準化。クリエイターなどが肌や髪の色、質感などの属性でラベル付けができるようになり、検索エンジンやそのほかプラットフォームで最適化が進められる見込み。

 さらに、「Google フォト」では、MSTスケールを活用した「リアルトーンフィルター」が実装される。これにより、さらに幅広い選択肢の中から自分のスタイルを反映したものを選ぶことができるようになるとしている。今後数週間以内にAndroid、iOS、Web版のGoogle フォトで利用できるようになる。

 MSTスケールは、グーグル以外でも利用できるよう一般に公開されるという。