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ローデ・シュワルツ、清華大学とActenna TechnologyがRIS技術の実証実験

 ローデ・シュワルツは、清華大学、Actenna TechnologyとRIS技術の実証実験を行った。

 RISは電磁波の位相を調節し信号反射させ、見通せない場所にも信号を送ることができる。これにより、カバレッジの拡大が向上するという。また、低コストで消費電力が少なく、簡単に配置ができることから6G研究において広く関心を集めている。

RSPRなどのパラメータを測定できるドライブ・テスト・スキャナR&S TSME6

 今回行われた実証実験では、Sub6帯とミリ波帯のRISを屋内外のさまざまなシチュエーションで配置し、効果と性能を調べた。 性能指標は、RSRPやスループットなどのパラメータを記録した。

 屋内試験では、RIS試験対象と計測器を用いた。試験対象は業務用RIS機器のサプライヤーであるActenna Technologyの製品。計測器はまざまな周波数帯で標準の5Gリファレンス・テスト・シグナルを送信するのに、R&S SMW200Aベクトル信号発生器を、RSRPなどのパラメータ測定にR&S TSME6ドライブ・テスト・スキャナーなどを使用した。

 また屋外試験では、Sub6とミリ波も実際のネットワーク環境を利用した。RSRPとスループットは、QualiPocソフトウェアとドライブ・テスト・ターミナルを用いた。

 この実証実験を通じて、RISの機能と性の指標に対する総合的な理解を深めることができたという。