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KDDIの技術で楽しむ初島の「グランピング」――デザート運ぶドローンやひとりでも“映え写真”の撮影など

 「Starlink」をバックホールとしたau基地局が設置された、静岡県熱海市初島。観光地でもあるその場所で、KDDIが技術を駆使し「グランピング」を楽しめるさまざまな仕掛けを用意している。

技術でグランピングをより楽しく

 初島は、静岡県熱海市に属する離島。熱海港から船で30分ほどの沖合に位置しており、自然豊かな風景を楽しめるリゾート地。富士急グループのピカが運営する「PICA初島 RESPECT YOU, au」では「グランピング」の楽しさを広げる、auの技術を活かした体験が用意されている。

 新型コロナウイルスの影響により、観光業界が大きな打撃を受ける中、「密」を回避できるアウトドアの人気が高まっている。そうしたなか、KDDIでは2022年7月から「グランピング」に同社の技術を取り込み、地域の魅力を高めようと取り組んでいる。

ドローンや遠隔カメラで楽しみ

 島内で楽しめるのはいわゆる「映えスポット」で「マチカメ」撮影を楽しめるものやドローンが食事のデザートを運んでくれるサービスなど。マチカメは、スマートフォンで操作できる固定カメラ。クラウド連携しており、通常では難しい構図や視点で撮影できるというもの。

 KDDIスマートドローンの「スマートドローン」が持ってきてくれるのはアイスクリーム。デモでは、平地に着陸する様子が披露されたが実際には泊地付近へ届けてくれるようだ。

フタを開けるとアイスクリームが入っている(デモ時はカラだった)

 施設内の散策時にも面白い仕掛けがある。「流星ハンモック」では、ポールに設置された機器「流星アンテナ」が流星を光と音で知らせる。目には見えない流星でも教えてくれるという。

 ハンモックのすぐそばには、来訪時に渡されるNFCタグつきのリストバンドをかざせる木の切り株がある。ここにリストバンドをかざすと、少し離れた場所にあるカメラで姿を撮影してもらえる。自撮りなどでは不可能なポーズでも写真に収められるのが楽しそうだ。撮影のタイミングは音声で案内されるという。

 ほかにもスピーカーからナレーションが流れるが、体験者以外には聞こえにくいためほかの来訪者の雰囲気を壊すこともなさそうだ。

 カメラでの撮影体験ができる場所はほかにもあり「空と海のブランコ」もそのひとつ。ここにもまた、リストバンドをかざせる切り株があり、ブランコに乗る姿を正面から撮影できる。

右手前の機器がカメラ
写真はリストバンドのQRコードを読み込むとWebサイトから取得できる

 これにより、海をバックにしてブランコに乗っている写真を撮影できる。もちろんカメラは遠隔のため、ひとりで来ても“映え写真”の撮影が可能という嬉しい仕様だ。デモ時は便宜上、陸地側を向いてブランコに乗ったが本来は海側を向いて乗るものという。

 帰宅時には、これまでに撮った写真を織り込んだ動画がプレゼントされる。キャンプのような装備品がなくても気軽に自然のなかでの体験が楽しめるグランピング。熱海市内からもほど近い初島に、興味が湧いたら、「衛星ブロードバンド」×「グランピング」を体験してみるのもオススメだ。