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「ローン借入の手続きがより簡単に」、セブン銀行がマイナポータル経由でユーザー情報の活用へ

 セブン銀行は、デジタル庁が運営するマイナポータルAPIを活用したATMサービス「マイナポータル情報連携サービス」の提供を年内に開始する。

 「マイナポータル情報連携サービス」は、ユーザーが同意することを前提に、マイナポータルを経由することで、行政機関などが持つ「利用者の所得情報」を、金融機関など、提携企業と連携できるようにするもの。全国2万6000台以上のセブン銀行ATMで、マイナンバーカードを使って手続きする。

 新サービスが実現することで、たとえばローンの申込手続や借入期間中の審査が、より簡単になることが期待されている。

 たとえば、現在、住宅ローンなどを借り入れようとすると、ユーザーは郵送やWebサイトを通じて、手続きを進める。この際、勤務先で源泉徴収票を発行してもらったり、自治体で所得証明書を発行したりするといった手間が発生する。こうした手続は平日の日中に限られることがほとんどだ。

 一方、企業側にとっては、ユーザーが申請した書類を目視でチェックしたり、不備の項目があれば補正したりするなど、どうしても事務面での負担がある。

 セブン銀行のATMで「マイナポータル情報連携サービス」を使えば、24時間いつでも所得情報を金融機関などへ提出できるようになる。

 利用する際には、マイナンバーカードとパスワード、提出先の企業が指定する「ユーザーを特定できるもの(カードやスマホアプリなど)」が必要になる。

ATM画面イメージ