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EU理事会がスマホなどの充電「USB-C」統一を最終承認

 24日、EU理事会は、スマートフォンやタブレットなどのモバイル機器の充電端子をUSB Type-C(USB-C)に統一することを最終承認した。

 EUでは、2021年9月、欧州委員会が電子機器の充電端子をUSB-Cへ統一することを提案。今年6月に、EUと欧州議会で暫定的な合意に至り、10月に入って欧州議会本会議で、モバイル機器へのUSB-C対応を義務付ける法案が正式に採択されていた。

 今後は欧州議会の議長と、理事会の議長が署名し、EUの官報に掲載される。そして公開から20日後に発効となる。

 USB-Cの義務化は、携帯電話やスマートフォン、タブレット、デジタルカメラ、ヘッドホン、ハンドヘルドのゲーム機、ポータブルスピーカー、電子書籍リーダー、ワイヤレスキーボード、ワイヤレスマウス、ポータブルナビが対象で、いずれも猶予期間を経て、2024年にはUSB-Cポートが必須となる。また、ノートパソコンについては、発効から40カ月後の2026年に義務が課される。

 USB-C義務化により、EU内の消費者は新しいデバイスを、充電器付きか、充電器なしか選べるようになる。これにより、購入に費やすお金を節約できることにくわえ、電子機器の廃棄物の削減が見込まれている。

 ワイヤレス充電については、今回の発表では、ワイヤレス充電規格のハーモナイズ(統一)されていないと指摘。より多くのデバイスで利用できるよう、委員会で規格間の調和や、技術開発による相互運用性に取り組むという。