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KDDI総研、モバイル回線にも耐えられる3Dデータ圧縮用リアルタイムエンコーダーを開発

 KDDI総合研究所は、三次元点群圧縮技術における最新の国際標準方式「V-PCC」に対応したリアルタイムエンコーダーを世界で初めて開発したことを発表した。

3D点群イメージ

 これにより、人物などの3D点群のデータ品質を維持したままデータ量を削減し、モバイル回線で効率よくリアルタイムに伝送することができるようになる。

 今回、同社は「3D点群を通常の映像と同じ形式へ高速に変換する技術」と「V-PCCに適したタスクスケジューリング方式によるCPU使用率を改善する技術」の2つの技術を確立し、パソコン用のソフトウェアで動作するV-PCC対応リアルタイムエンコーダーの開発に成功したという。

メタバース空間での視聴体験イメージ

 同社は、この技術により、高精細な3D映像で繊細な動きをリアルタイムに表現できることから、現実世界と仮想世界をつなぐものとしてメタバースにおけるイベントなどで活用が期待されるとしている。