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「Google Pixel 7」発表――ブレブレ写真も後から補正

 グーグル(Google)は、スマートフォン「Pixel」シリーズの最新機種「Google Pixel 7」をグローバルで発表した。

 価格は8万2500円(米国での価格は599ドル、約8万6800円)。

主な仕様

 本体の大きさは155.6×73.2×8.7mm、重さは約197g。

 ディスプレイは6.3インチ(FHD+、1080×2400)のOLED(有機EL)ディスプレイで輝度が25%向上している。また、最大90Hz駆動や、常時表示ディスプレイ機能をサポートする。カバーガラスは、Corning Gorilla Glass Victusを採用している。

 メモリーは8GB(LPDDR5)、ストレージは128GBと256GBをラインアップ。チップセットは、グーグルの新しいプロセッサー「Google Tensor G2/Titan M2」を搭載している。

 バッテリー容量は4355mAh、スーパーバッテリーセーバーの利用で最長72時間駆動を実現するほか、約30分で50%充電できる急速充電機能に対応する。ワイヤレス充電は、Qi規格対応の充電器で最大12W、別売りの充電スタンド「Google Pixel Stand(第2世代)」では最大20Wでワイヤレス充電できる。

 生体認証は、ディスプレイ内指紋センサーと顔認証をサポート。また、FeliCa(おサイフケータイ)機能やIP68相当の防水防塵性能を備えている。

 Wi-FiはWi-Fi 6に対応、SIMはnanoSIM+eSIMが利用できる。

 対応バンドは、5G Sub-6はn1、n2、n3、n5、n7、n8、n12、n14、n20、n25、n28、n30、n38、n40、n41、n48、n66、n71、n75、n76、n77、n78。

 LTEはB1、B2、B3、B4、B5、B7、B8、B12、B13、B14、B17、B18、B19、B20、B25、B26、B28、B29、B30、B32、B38、B39、B40、B41、B42、B46、B48、B66、B71をサポートする。

環境に配慮された製品作り

 今回発表されたPixel 7/7 Proでは、リサイクル素材が活用されており、環境に配慮した製品作りがなされている。

 たとえば、Pixel 7のアルミニウム製筐体は、100%リサイクル素材で作られているという。

統一されたプロダクトデザイン
環境にも配慮

カメラ機能

 アウトカメラは5000万画素相当の広角カメラ(F値1.85、画角82度、センサーサイズ1/1.31インチ)+1200万画素相当の超広角カメラ(F値2.2、画角114度)を搭載し、レーザーオートフォーカスや光学式/電子式手ぶれ補正機能が利用できる。インカメラは、1080万画素級(F値2.2)のカメラを備えている。

 Pixel 7では最大8倍の超解像度ズームが利用できる。

 また、Pixel 7/7 Proでのみ利用できるという写真編集機能「Photo Unblur」では、新たにぼやけた写真をAI処理により改善する機能を搭載する。数回のタップで、ぼやけた写真やノイズが載った写真を鮮明にできるという。これは、古い写真にも適用できるため、過去に撮った“ブレブレの写真”もPixel 7で改善させられる。もちろん、先代機種でも利用できた「Magic Eraser」機能を利用して、人物など写真に写り込んだものを消去することもできる。

 写真撮影機能では、このほかセルフィー撮影時に「ガイド付きフレーム」で視覚や音でガイドを受けながら撮影できる機能や、低照度環境での撮影でも人物のリアルな質感が感じられるよう改善が図られている。

ビデオ通話機能
インカメラでの作例
10bit HDR撮影ができる

無料のVPN機能や文字起こし機能がさらに強化

 このほか、Android 13の強化されたセキュリティ機能や、組み込みVPN機能「Google One VPN」(2022年後半提供)が無料で利用できる。

セキュリティ機能
衝撃検知緊急通報機能
顔認証もサポート

 また、メッセージアプリでは、音声の書き起こしをサポートし、Googleの高度な音声認識モデルを使用して“すぐにどこでも”メッセージを送信できるという。

RCS機能
電話機能やUI、迷惑電話をユーザーに知らせる機能
価格は559米ドル

【追記】
2022/10/07 0:03 写真と価格情報を追記しました。
2022/10/07 1:08 主な仕様と利用できる機能を追記しました。