ニュース

KDDI髙橋社長、大規模障害での緊急通報ローミング「各社前向き、KDDIも積極的に取り組む」

 KDDIの髙橋誠社長は、29日、7月上旬の通信障害に関する記者説明会の中で、事業者間ローミングについて問われ、前向きに取り組む姿勢を明らかにした。

 髙橋氏は「通信障害後、緊急通報できるよう事業者間のローミングについての指摘がある。加入者データベースが輻輳になっても実現できるのか」という問いに答えるかたちで、東日本大震災のあと、携帯電話会社の間で実現できていなかったことのひとつ、と説明。

 その上で、ここ最近、NTTやソフトバンクが事業者間ローミングに前向きという報道に触れた髙橋氏は「(29日午前の)金子恭之総務大臣の会見でも、事業者間ローミングを課題としている。KDDIも実現する方向で考えたい」とコメント。

 そして「交換機を分けるなど、仮想化の世界なので可能性はあると思う。金子大臣も『いろいろ選択肢がある』と触れており、緊急通報からの呼び返し(緊急通報が切れても、緊急通報を受けた機関からユーザーに電話をかけなおせるようにする仕様)がないなかでも緊急時にローミングするなど、議論が進むと思っている。我々としても積極的に実現したい」と前向きな姿勢を示した。