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グーグル、AIと画像技術で「Googleマップ」の情報を最新に保つ方法を明かす

 米グーグル(Google)は、公式ブログで、Google マップに表示される店舗の営業時間情報や、交通関連の規制などの情報を更新する手法を紹介した。

店舗の営業時間を最新に保つ方法

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックと、政府や自治体による規制によって営業時間がたびたび変化している。これに対して、グーグルでは営業時間が最新でないことを自動的に識別する機械学習モデルを開発した。

 この機械学習のモデルでは、ビジネスオーナーが最後にプロフィールを更新した日付や、他店舗の営業時間、お店が混雑する時間帯などの複数の要因を考慮し、営業時間が正しく更新されていないことを自動的に検出する。

営業時間が最新でないことをシステムが検知する

 営業時間が最新情報ではないとシステムが判断したら、近隣の同類の店舗の営業時間、公式Webに掲載されている営業時間情報、ストリートビューの店頭画像から営業時間に関する表示を探し、最も正しいと予想される営業時間を決定する。これと同時に、Google マップのローカルガイドやビジネスオーナー自身へ協力を求め、システムが予測した情報を検証している。

 このほか、日本を含む複数の国では、電話で直接営業時間を尋ねる取り組みも実施している。これらのAIファーストのアプローチにより、今後6カ月の間に、世界中で2000万以上の企業やサービスの営業時間を更新する予定という。

道路・交通関連の規制情報を更新する方法

 グーグルでは、米国でサードパーティが提供する画像を活用し、道路の速度規制に関する最新情報を表示する試験的な取り組みを開始した。

 たとえば、高速道路の制限速度を更新する必要があることをシステムが判断したら、道路画像を収集して配送ルートを改善するサードパーティの協力を得て、速度制限の標識が含まれる写真をパートナーにリクエストし、パートナーがこの写真を入手したら、AIと運用チームが画像内の標識を特定し、新しい速度制限に関する情報を抽出してGoogle マップに反映する。

写真から交通規制に関する情報を取得

 この昨日は、Google マップの他の機能と同様に、プライバシーを第一に考えて設計しているという。

 公道で撮影された画像のみを参考とし、個人を特定できないように顔やナンバープレートなどの情報をぼかすことがパートナーに義務付けている。また、グーグルが画像を受け取った際には再度ぼかし処理をおこない、地図の更新に使用した後は画像を削除している。