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「孫と同居するシニア」はメールやLINEなどを使わない傾向――モバイル社会研究所調査

 NTTドコモの内部組織であるモバイル社会研究所は、関東在住の60歳~79歳男女を対象に、スマホ所有とICTサービスの利用についての調査を実施した。

 調査時期は2021年1月で、有効回答数は508となっている。

独居女性のスマホ所有率は高く、独居男性および孫と独居の男性のスマホ所有率は低い

 家族構成におけるスマホ所有率について、子が同居している世帯では平均より4ポイント高く、孫が同居している世帯では、5ポイント低い結果となった。

スマホ所有率:家族構成別

 また、男女別にみると独居のスマホ所有率の差が大きく、38ポイントの差があり、女性が高い結果となった。

スマホ所有率:家族構成・男女別

 なお、年代別では大きな差は見られなかった。

スマホ所有率:家族構成・年代別

孫と同居世帯はICTサービス利用低め、独居世帯は男女で大きな差が

 メールやLINE、災害情報といったICTサービスの利用状況については、孫と同居しているシニアは全体的に低い傾向が見られた。

ICTサービスの利用状況:家族構成別

 男女別では、独居世帯でLINE利用の差が大きく、女性は男性より6倍以上利用している。また、子と同居している男性は、インターネットショッピングを女性より2倍以上利用している。

ICTサービスの利用状況:家族構成・男女別

 そして年代別でみると、60代は孫・独居、70代は孫と同居世帯でICTサービスの利用が低い傾向が見られた。