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ドコモ・富士通・KT、韓国でオープンRAN基地局の接続試験

 NTTドコモ、富士通、韓国KTの3社は韓国でオープンRANの検証設備構築と接続試験に成功した。今後、韓国国内で5GオープンRANの導入を推進する。

 韓国のソウル特別市にあるKT研究開発センターにおいて、富士通製のオープンRAN対応の5G基地局を導入した検証設備をドコモと富士通が構築。オープンフロントホールにおける接続試験に成功した。

 今後、ドコモや富士通が推進する「5GオープンRANエコシステム」と連携し、ソフトウェア基地局やRANインテリジェント制御部などの導入を3社共同で推進する覚書を締結。韓国国内でさらなるオープンRANの検証設備構築やマルチベンダー相互接続試験でも協力していくという。

 5Gの普及が進む韓国では、その需要増が見込まれており、KTはオープンRAN導入によるマルチベンダー化で機器調達・構築コスト削減に加えて柔軟なネットワーク構築の実現を狙う。

 実証は2021年10月に行われた。使用された5G基地局はO-RAN準拠のものとして、ドコモが世界で初めて商用サービスに採用した実績がある。実証では富士通製の5G基地局内の親局と韓国ベンダーの5G基地局内の無線子局との接続検証、E2E通信試験を実施。O-RANの技術仕様に準拠した動作が確認された。