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なぜiPhoneが「技適不適合等」リストに追加されたのか、総務省の担当者に聞いた

 アップルのiPhoneシリーズ計15モデルが、10月29日に総務省の”技適不適合等“の事例を紹介するリストに追加された。

 本記事では、「なぜ今回iPhoneシリーズがリストに追加されたのか」という理由を含めて、総務省の担当者との一問一答をお届けする。

――リストに追加されたのはいつなのか。

総務省
 10月29日の午後。

 本件について、MNOは9月、メーカー(アップル)は10月にそれぞれのWebサイト上で掲出済みで、これを引用したかたち。

――「デュアルSIM利用時の不具合」とのことだが、これは「技適不適合」なのか。

総務省
 「不適合」それ自体ではない。周知することが目的で掲載したもの。

――対象モデルをユーザーが利用する上で、何らかの法に抵触するなどの不都合はないのか。

総務省
 対象モデルに関しては、すでに技適は通っている。したがって、対象モデルを使うユーザーが法に抵触することはない。

――今回のリスト追加によって、アップルや通信事業者の端末販売に何か影響はあるのか。

総務省
 販売に影響というよりも、我々からはアップルと通信事業者に要請をした。

 アップルにお願いしているのは「ソフトウェアの改修」。ただし、それを実施するかどうかはあくまでアップルの判断になる。

 通信事業者に対しては不具合の周知徹底をお願いしていて、MNOに関してはすべて対応済み。MVNOからの周知も進んでいる。

――今回のリスト追加にあたって、アップルや通信事業者からはどのような反応があったのか。

総務省
 今回のリスト追加は、総務省からアップルや通信事業者に対して事前に話をした上で、宣言として掲載したものになる。

 事前に話をするなかで「(不具合の)原因がよくわからない」という話もあり、宣言として掲載するまでの調整に時間がかかったため、このタイミングになった。

――今後、iPhoneシリーズが「技適不適合等」リストから外れることはあるのか。また、その要件を教えてほしい。

総務省
 ソフトウェア改修がしっかりと実施され、それがユーザーへ広く周知された場合は、そのタイミングでリストから削除されることもありうる。