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5Gとスマートグラスによる遠隔マウスピース矯正歯科治療支援の実証実験、ドコモと大宮SHIN矯正歯科

 NTTドコモと大宮SHIN矯正歯科は、6月23日~9月30日に5Gとスマートグラスを用いた遠隔マウスピース矯正歯科治療支援の実証実験を実施し、実際の患者に対するリアルタイムでの治療支援に成功した。

 マウスピース矯正歯科治療は、理想の歯形にしていくための診療に患者の個人差が現れることから、症例数の多い熟練医師による診療支援・指導への要望が多い。

 本実証実験では、うえの矯正歯科(茨城県つくば市)と町田駅前矯正歯科(東京都町田市)の協力のもと、日本有数の症例数を持つ大宮SHIN矯正歯科の医師から両矯正歯科の実際の患者約50人に対して遠隔診療支援が実施された。

 実験には、ドコモの5Gなどの携帯電話回線と、27日より商用提供を開始した遠隔作業支援ソリューション「AceReal Assist(エースリアル アシスト)」が使用された。

 また、「ドコモオープンイノベーションクラウド」上に、インターネットを介さない高セキュアなネットワーク環境を構築し、患者のプライバシー保護も実現したという。

実証実験の構成

 大宮SHIN矯正歯科は今後、マウスピース矯正歯科治療における診療課題を解決するため、遠隔診療支援サービスの提供に向けた取り組みを進めていくとしている。

 また、ドコモは今後、スマートグラスや「ドコモオープンイノベーションクラウド」を活用した、セキュアな環境での医用映像を用いたソリューションの創出や、新規ビジネスモデルを開拓していくという。