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ドコモら3社、新潟県加茂市で乗合タクシー運行の実証実験

 NTTドコモ、エヌシーイー、電脳交通の3社は、新潟県加茂市が2021年10月25日~2022年3月31日に実証実験として実施する、デマンド型タクシー「のりあいタクシー」の運行の支援を開始した。

 「のりあいタクシー」は、自宅前や病院、学校や駅など、運行ルールに沿ってどこでも乗り降りできる乗合タクシー。予約に合わせた最適なルートでの配車が可能で、加茂市全域において土日を含め毎日運行する。

 加茂市で従来運行していた市民バスの路線再編にあわせて運行を開始し、市民バスを減便して「のりあいタクシー」を運行することで、交通インフラの効率化(タクシーを活用した持続可能な公共交通の実現)を図る。

 本実証実験では、ユーザーは乗車の1時間前までにWebまたは電話でタクシーの予約ができ、1台あたり最大4人が乗車できる。運賃は200円~で、バス停に向かうよりも利便性が高く、利用距離に応じた運賃設定になっているという。

 タクシーの配車には、電脳交通の「公共タクシー配車システム」を活用。ユーザーからの予約情報を受けて、タクシー内のタブレットに運行ルートと乗降時間が送信されるため、タクシー会社の配車負担軽減が期待される。

利用イメージ

 なお、本実証実験は「既存の公共交通からの転換」「市町村全域での運行」「予約窓口の一本化(複数のタクシー会社へ配車依頼)」において、全国でも先進的な取組みだという。

 3社は、「のりあいタクシー」の2022年以降の本格運行を目指すとともに、今後も地方公共交通が抱える課題解決に取り組んでいくとしている。