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ソニー、Xperia専用のVRヘッドセット「Xperia View」
2021年10月26日 12:07
ソニーは、Xperia専用VRヘッドセット「Xperia View」を11月19日に発売する。市場想定価格は3万円前後。
Xperia Viewは、Xperia 1 II/1 IIIを差し込んで使用するVRヘッドセット。本体前面のカバーを開き、スマートフォンカバーをつけるようにはめ込むだけで簡単にセットアップできる。3DoF対応となる。
スマートフォンを利用したVRデバイスとして、世界初の8K HDR映像に対応。対角120度の映像視聴体験を実現した。8K動画は360度の全天球状に展開され、ユーザーが視線を向けている空間を片目2K相当、左右合計4Kで出力する。
中心視野部には高精度に光を集光する非球面レンズを、周辺視野部には高い集光効率を誇るフレネルレンズを採用したハイブリッド構造となっている。
これにより、中心部をクリアに表現しながらも空間の広がりを感じられる120度の対角視野角を実現した。加えて、Xperia 1 IIの最高90Hz相当、Xperia 1 IIIの120Hというリフレッシュレートのディスプレイとの組み合わせで、素早く振り返ってもしっかり映像が追従してくるとしている。
装着はメガネを掛けたままでも可能で、目の間の距離に合わせてレンズと映像表示の位置を58mm~72mmの間で1mm間隔で調整できる。Xperiaのフロントカメラで内蔵のインジケーターを認識、レンズの移動に合わせてXperiaのディスプレイの映像表示部分を動かし、レンズと目の中心を合わせているという。
Xperia本体音量キーでカーソル移動、シャッターボタンで決定というように操作できる一方、首を左右に振ったり、本体側面を2回叩くことでも操作できる。また、デュアルショック4(DUALSHOCK 4)での操作にも対応する。
対応する機種は、Xperia 1 IIとXperia 1 III。本体の大きさは、197×108×121mm(除くフェイスパッドおよびヘッドバンド)で本体とフェイスパッド、ヘッドバンドを含めた重さはおよそ400g。
現時点で対応する動画サービスは、「DMM動画」と「360Channel」。Xperia Viewのレンズの仕様上、そのほかのサービスやゲームには対応していない。
同社では、伸び悩むスマートフォンVR市場の現状を、画質などがユーザーの期待を満たしていないと指摘。5Gによりサービス進化の期待やコロナ禍によりリアルな映像体験への需要が高まりを見せる中、Xperia ViewでスマホVR市場への参入を図る。