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楽天モバイルの6月末時点でのシェアは1.9%、総務省発表

契約者数は推計373万件

 総務省は、2021年6月末(令和3年度第1四半期)時点の電気通信サービスの契約数とシェアをとりまとめた。楽天モバイルの契約数の推計は、21年6月時点で約373万件となった。

 このとりまとめは、電気通信事業報告規則の規定による、携帯キャリアなど電気通信事業者からの報告などに基づいたもの。

5G契約数順調に推移

移動系通信契約数の推移

 携帯電話やPHS、BWAなどの移動系通信契約数は、前年同期比+4.4%の1億9680万件で、うち携帯電話の契約数は前年同期比+4.9%の1億9610万件となった。

  • 携帯電話の契約数:1億9610万(前期比+0.9%、前年同期比+4.9%)
    • 4G LTEの契約数:1億4962万(前期比-3.1%、前年同期比-3.9%)
    • 5Gの契約数:2244万(前期比+58.2%、前年同期比+2211万)
  • PHSの契約数:58万(前期比-12.4%、前年同期比-60.4%)
  • BWAの契約数:7600万(前期比+0.4%、前年同期比+4.8%)
3G/LTE/5G/PHS/BWA契約数の推移

楽天モバイルの契約数は推計で373万件

携帯電話契約数の事業者シェアの推移

 携帯電話の契約数のうち、MNO4社のシェアをみてみると、NTTドコモが37.0%、ドコモのMVNOが5.3%、KDDIグループが27.1%、KDDIグループのMVNOが3.7%、ソフトバンクが20.8%、ソフトバンクのMVNOが4.2%、楽天モバイルが1.9%となった。

携帯電話のシェア
  • NTTドコモ:37.0%(前期比±0ポイント)
  • NTTドコモ(MVNO):5.3%(前期比-0.2ポイント)
  • KDDIグループ:27.1%(前期比-0.1ポイント)
  • KDDIグループ(MVNO):3.7%(前期比-0.1ポイント)
  • ソフトバンク:20.8%(前期比±0ポイント)
  • ソフトバンク(MVNO):4.2%(前期比+0.1ポイント)
  • 楽天モバイル:1.9%(前期比+0.4ポイント)

 このシェアの数字から楽天モバイルの契約数を推計してみると、21年6月時点で約372.6万件となる。

 楽天モバイルでは、8月の決算説明会で3月末時点の契約数は289万件と発表していた。3カ月間で約84万件の契約者増となった。なお、説明会では累計契約申込数について、6月末時点で442万件と発表しており、契約数の推計と約69万件の差がある。

MVNOへの移行は鈍化

MVNO契約数の推移

 MVNOサービスの契約数は、前期比-0.5%の2597万件となった。契約数単体で見ると、17年3月以降ではじめて減少に転じた。

 内訳を見ても、SIMカード型が1550万件(前期比-1.1%、前年同期比-2.9%)、通信モジュールが765万件(同+2.6%、+9.6%)となっている。

 SIMカード型の事業者別シェアは、インターネットイニシアティブ(IIJ)が15.8%(前期比+0.7ポイント)、NTTコミュニケーションズが11.8%(同+0.3ポイント)、オプテージが9.0%(同±0ポイント)、楽天モバイル(MVNO)が8.9%(同-2.5ポイント)、LINEモバイルが6.1%(同-0.6ポイント)。なお、このうち楽天モバイル(MVNO)とLINEモバイルは、新規契約受付を終了している。

SIMカード型MVNOシェアの推移
SIMカード型MVNOのシェア
  • IIJ:15.8%(前期比+0.7ポイント)
  • NTTコミュニケーションズ:11.8%(前期比+0.3ポイント)
  • オプテージ:9.0%(前期比±0ポイント)
  • 楽天モバイル(MVNO):8.9%(前期比-2.5ポイント)
  • LINEモバイル:6.1%(前期比-0.6ポイント)

固定系通信

固定系ブロードバンドサービス契約数の推移

 固定系通信では、光ファイバーなどの固定系ブロードバンドサービスの契約数は前期比+0.9%の4308万件、音声系通信の固定電話は、前期比-0.5%の5259万件となった。

 固定系ブロードバンドサービスのうち、FTTHの契約数は前期比+1.5%の3555万件、設備設置事業者別のシェアをみるとNTT東西が64.2%(前期比-0.2ポイント)、KDDIグループが11.5%(同-0.1ポイント)、オプテージが4.5%(同±0ポイント)となっている。

FTTH設備設置事業者別のシェアの推移