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楽天モバイルの6月末時点でのシェアは1.9%、総務省発表
契約者数は推計373万件
2021年9月22日 13:54
総務省は、2021年6月末(令和3年度第1四半期)時点の電気通信サービスの契約数とシェアをとりまとめた。楽天モバイルの契約数の推計は、21年6月時点で約373万件となった。
このとりまとめは、電気通信事業報告規則の規定による、携帯キャリアなど電気通信事業者からの報告などに基づいたもの。
5G契約数順調に推移
携帯電話やPHS、BWAなどの移動系通信契約数は、前年同期比+4.4%の1億9680万件で、うち携帯電話の契約数は前年同期比+4.9%の1億9610万件となった。
- 携帯電話の契約数:1億9610万(前期比+0.9%、前年同期比+4.9%)
- 4G LTEの契約数:1億4962万(前期比-3.1%、前年同期比-3.9%)
- 5Gの契約数:2244万(前期比+58.2%、前年同期比+2211万)
- PHSの契約数:58万(前期比-12.4%、前年同期比-60.4%)
- BWAの契約数:7600万(前期比+0.4%、前年同期比+4.8%)
楽天モバイルの契約数は推計で373万件
携帯電話の契約数のうち、MNO4社のシェアをみてみると、NTTドコモが37.0%、ドコモのMVNOが5.3%、KDDIグループが27.1%、KDDIグループのMVNOが3.7%、ソフトバンクが20.8%、ソフトバンクのMVNOが4.2%、楽天モバイルが1.9%となった。
- NTTドコモ:37.0%(前期比±0ポイント)
- NTTドコモ(MVNO):5.3%(前期比-0.2ポイント)
- KDDIグループ:27.1%(前期比-0.1ポイント)
- KDDIグループ(MVNO):3.7%(前期比-0.1ポイント)
- ソフトバンク:20.8%(前期比±0ポイント)
- ソフトバンク(MVNO):4.2%(前期比+0.1ポイント)
- 楽天モバイル:1.9%(前期比+0.4ポイント)
このシェアの数字から楽天モバイルの契約数を推計してみると、21年6月時点で約372.6万件となる。
楽天モバイルでは、8月の決算説明会で3月末時点の契約数は289万件と発表していた。3カ月間で約84万件の契約者増となった。なお、説明会では累計契約申込数について、6月末時点で442万件と発表しており、契約数の推計と約69万件の差がある。
MVNOへの移行は鈍化
MVNOサービスの契約数は、前期比-0.5%の2597万件となった。契約数単体で見ると、17年3月以降ではじめて減少に転じた。
内訳を見ても、SIMカード型が1550万件(前期比-1.1%、前年同期比-2.9%)、通信モジュールが765万件(同+2.6%、+9.6%)となっている。
SIMカード型の事業者別シェアは、インターネットイニシアティブ(IIJ)が15.8%(前期比+0.7ポイント)、NTTコミュニケーションズが11.8%(同+0.3ポイント)、オプテージが9.0%(同±0ポイント)、楽天モバイル(MVNO)が8.9%(同-2.5ポイント)、LINEモバイルが6.1%(同-0.6ポイント)。なお、このうち楽天モバイル(MVNO)とLINEモバイルは、新規契約受付を終了している。
- IIJ:15.8%(前期比+0.7ポイント)
- NTTコミュニケーションズ:11.8%(前期比+0.3ポイント)
- オプテージ:9.0%(前期比±0ポイント)
- 楽天モバイル(MVNO):8.9%(前期比-2.5ポイント)
- LINEモバイル:6.1%(前期比-0.6ポイント)