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楽天モバイルのシェアは1.5%に――2021年3月末の総務省調査

 総務省は、2020年度第4四半期の移動系通信契約数およびシェアに関する四半期データを公開した。

全体で1億9512万契約に

 携帯電話、PHS、BWAを含めた移動系通信の契約数は1億9512万契約。前期比で1.4ポイント増。前年同期比では4.6%増となった。このうち、3.9-4世代携帯電話(LTE)の契約数は1億5437万契約。前期比では2.3ポイント減、前年同期比では1.1ポイント増だった。

 加えて5G契約数は1419万で前期比874万契約増となった。また、BWA契約数は7505万で前期比0.9ポイント増、前年同期比5.4ポイント増だった。

シェアトップはドコモ、楽天モバイルは約290万契約

 携帯電話事業者別のシェアは、NTTドコモが36.9%でトップ。次いでKDDIの27.1%、ソフトバンクが21.1%と並び、楽天モバイルは1.5%だった。シェアおよび先述した契約数をもとにすると、楽天モバイルの3月末時点での契約数は約290万件と見られる。

 ドコモ、KDDI、ソフトバンクの契約数を前年同期比で比較するとそれぞれ0.4ポイント減、0.5ポイント減、0.7ポイント減と3社とも減少。一方で楽天モバイルは1.4ポイントという結果だった。

 また、全体に占めるMVNOの割合は13.4%で前年同期比0.1ポイント増だった。

MVNOトップはIIJ

 MVNOの契約数は、2612万契約。前期比で1ポイント増、前年同期比5.6ポイント増だった。

 MVNO事業者のうち、3万契約以上の区別分契約数はSIMカード型が1568万、通信モジュールが745万だった。

 また、SIMカード型の契約数における事業者別のシェアは、インターネットイニシアティブ(IIJ)が15.2%(前期比0.7ポイント増)、NTTコミュニケーションズが11.5%(前期比0.2ポイント増)、楽天モバイルが11.4%(前期比2.3ポイント減、MVNOのみ)、オプテージが8.9%(前期比0.2ポイント増)、LINEモバイルが6.7%(増減なし)だった。

 MNOから直接回線の提供を受ける一次MVNOサービスの事業者数は653で前期比で12事業者増、前年同期比で44事業者増だった。また、MVNOから回線提供を受ける二次以降のMVNOサービス事業者数は863で前期比で28事業者増、前年同期比で70事業者増となった。