ニュース

楽天モバイルが「避難指示」緊急速報メール誤送信、広島と東京の「府中市」違いで

 楽天モバイルは、8日8時ごろ、誤って東京都府中市内のユーザーへ緊急速報メールを配信したことを明らかにした。先立って東京都府中市からも誤配信が案内されていた。

 緊急速報メール(NTTドコモでのサービス名はエリアメール)は、地方自治体や気象庁などから発出された緊急地震速報、避難指示などが、各携帯電話会社のネットワークを通じて、スピーディに配信される仕組み。

 配信元はあくまで各省庁・地方公共団体だが、携帯各社の設備に配信データが送られると、携帯電話のネットワークに備わる仕様のひとつ「ETWS(Earthquake and Tsunami Warning System)」という仕組みで、数秒以内にユーザーの手元の携帯電話へ届く。

緊急速報メール/エリアメールで送られる情報
配信元配信内容
気象庁緊急地震速報
津波警報
気象等に関する特別警報
国交省指定河川洪水予報
消防庁Jアラート
※弾道ミサイル情報
※航空攻撃情報
※ゲリラ・特殊部隊攻撃情報
※大規模テロ情報
資源エネルギー庁電力需給ひっ迫情報
地方自治体高齢者等避難
避難指示
緊急安全確保
警戒区域情報
津波注意報
津波警報
大津波警報
噴火警報
土砂災害警戒情報
東海地震予知情報
外出自粛要請

 第4の携帯電話会社である楽天モバイルでは、現在、全国でのサービスエリア整備を進めており、自社エリア内ではそのまま楽天自身の設備を通じて、そして自社エリア外では、KDDIによるローミングを通じて、楽天モバイルユーザーへ緊急速報メールが届けられる。

 楽天モバイルでは、今回の事象の原因や経緯、配信されたユーザーについては調査中としつつも、同時期に広島県府中市に避難指示が発令されていた中、誤って東京都府中市のユーザーへ配信したと説明。ローミングではなく同社ネットワークを通じた誤配信だったという。なお東京都府中市には避難指示などは発令されていない。