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ライカカメラ初完全監修のスマートフォン「Leitz Phone 1」――安珠氏「モバイルの想像をはるかに超えた迫力」

左からライカカメラジャパン代表取締役社長の福家 一哲氏、写真家の安珠氏、ソフトバンク常務執行役員の菅野 圭吾氏

 ソフトバンクは、独ライカカメラが全面監修した5G対応スマートフォン「Leitz Phone1」を7月以降に発売する。価格は18万7920円で、ソフトバンクだけで独占販売される。製造はシャープが担当する。

 弊誌別記事では、「Leitz Phone1」のコンセプトやデザイン、機能など、「ライツパーク」からライカカメラ社主のアンドレアス・カウフマン氏などの説明を紹介した。

 本記事では、なぜ日本市場ソフトバンク独占販売に至ったかなど、発表会で語られた内容と写真家の安珠氏による作例などを紹介する。

ライカカメラ史に新たな1ページを刻む瞬間

ライカカメラジャパン代表取締役社長の福家 一哲氏

 ライカカメラジャパン代表取締役社長の福家 一哲氏は、「Leitz Phone1」の発売について「さまざまな光学技術、機械工学の技術革新を生み出してきたライカカメラ社にとって新たな1ページを刻むことになる」とコメント。端末については「最高品質へのこだわりやディテールを追求し、デザイン性の高さへの情熱などが集まっています」と自信を見せる。

 ユーザー体験についても、UI(ユーザー・インターフェース)についてもライカカメラが製作しており、光学技術と組み合わされて高いレベルの写真が撮影可能だという。

 「世界では約10億人もの人々が、日々写真を撮影しオンラインで投稿しており、見たものや経験したものを撮影してシェアするというのは、人間の本質的な行動とも言えます。二度と訪れるかどうかわからない貴重な瞬間や美しい光景、ビジュアル、人生の大切な思い出やストーリーを撮影し、記録に残しておくことはたいへん尊いことで、ライカカメラはそういった方々を応援しています」(福家氏)とともに、改めてライカカメラにとって新たな1章を刻む存在になると強調した。

ソフトバンクから独占販売、「AQUOS R6」との違いは?

ソフトバンク常務執行役員の菅野 圭吾氏

 続いて、ソフトバンク常務執行役員の菅野 圭吾氏から、発売に関して日本、ソフトバンクだけで独占販売されることが改めてアナウンスされた。

 発売の経緯について菅野氏は、2019年7月にライカカメラ社主のアンドレアス・カウフマン氏と直接面会し「ライカカメラとしてもさらに進化してチャレンジしていきたい」ということから、議論を重ねて「Leitz Phone1」の開発に至ったと説明。また、開発パートナーとしてシャープにも参加することになったという。

 なお、ソフトバンクは、同じシャープ製でライカカメラ監修レンズを採用した「AQUOS R6」を6月25日に発売する。「Leitz Phone1」との違いについて菅野氏は、「Leitz Phone1はUIを含めてトータルで監修した端末。ライカカメラがトータルで監修する初めてのスマホとなる」と説明した。

 また、菅野氏は「Leitz Phone1」専用アクセサリーを紹介。ケースやレンズキャップはライカのブランド刻印が施されており、ライカカメラと変わらないディテールとなっている。

 「Leitz Phone1」は、全国のソフトバンクショップのほか、ライカストアでも手にとって体験できるようになるという。

 「Leitz Phone1」は、7月以降に発売予定で6月18日から予約を受け付ける。

 価格は18万7920円で、購入プログラム「トクするサポート+」が適用できる。

写真家の安珠氏がアンバサダーに就任

屈斜路湖の日の出(C)Anju

 発表会後半には、写真家の安珠氏が「Leitz Phone1 アンバサダー」に就任することが発表となった。安珠氏は発売前の端末で実際に日本各地の風景などを撮影しており、今回その写真が作例として紹介された。

モノクローム写真の世界観を気軽に楽しめる「Leitz Looks」モノクロームモード。model:hana sakai / yasutake shimaji (C)Anju
撮影した写真の眩い光、細部のディテールまで再現するビューワー(C)Anju
屋外の撮影でも見やすく明るいファインダー(C)Anju
与那国馬(C)Anju
巨大な硫黄山(C)Anju
写真家の安珠氏

 「Leitz Phone1」について安珠氏は「モバイルの気軽さで撮影した風景のデータを確認すると、その迫力に圧倒されます。優れた描写力とダイナミックレンジは、想像をはるかに超えていました」とし、「もう1台のライカカメラ」とコメントした。

 また、ライカカメラがスマートフォンという形態で登場したことについては「ライカカメラを扱うときはやはり緊張しますが、(スマートフォンになると)ポケットの中に収められることは素敵です。レンズキャップも実際のライカカメラと同じように脱着できるので、遊び心ではないですが楽しめる部分があるのは素敵なことだと思います」と思いを述べた。