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外国語のリアルタイム字幕翻訳など、Google Workspaceに12の新機能
ビデオ会議しながら編集、絵文字リアクション、ページレスフォーマットほか
2021年5月22日 07:00
グーグル(Google)は、グループウェア「Google Workspace」向けに12件の新機能を追加する。
Google Workspaceでは現在、「@人物名」でその人物名や所在地、連絡先などを表示する機能に対応している。この機能を拡張し、「@」を入力するだけで、おすすめの人物、ファイル、ミーティングのリストを表示する。
Google Workspaceに参加する共同編集者は、編集中のドキュメントからタブなどを変更することなく、関連する会議、人物、ドキュメントを確認できる。同機能は、今後数ヶ月以内に提供される。
新たに採用するページレスフォーマットは、ページ分割の無いドキュメント形式で、使用するデバイスや画面にあわせて書類が表示されるため、幅の広いテーブルや大きな画像、詳細なフィードバックのコメントが表示の妨げにならない。書類をPDFへ変換または印刷する際は、ページ分割のある表示に戻すことができる。
編集および校正支援機能では、男性を意味する"man"を含む「chairman」の代わりに、「chairperson」や、「mailman」に代わって「mail carrier」などの言葉を使うことを推奨する。また、攻撃的・侮辱的な言葉を避けるように提案する機能が加わる。
新しいテンプレートでは、カレンダーの会議招待情報を自動的に読み込みし、出席者に関する情報などの関連情報を自動的に取り入れる。
今週から、Google DocsのチェックリストがWebとモバイルで利用可能となる。また、チェックリストの項目を他の人に割り当てしたり、そのアクションをGoogle タスクで確認できるようになる。
近日中に追加されるテーブルテンプレートでは、チームのフィードバックを簡単に集められる。プロジェクトトラッカーテーブルでは、マイルストーンやステータスをその場で確認できるようになる。
Google Meetの会議に、Web上のドキュメント(Docs)、スプレッドシート(Sheet)、スライド(Slide)を直接表示できるようになる。
さらに、今秋にはドキュメント、シート、スライドにGoogle Meetを導入する。この機能により、共同で作業中のファイルと同じ画面中にメンバーの映像や音声を視聴できるようになる。
Google Meetでは現在、5つの言語でリアルタイム字幕表示に対応すしている。対応言語は今後増加する予定。さらに、今年後半にはリアルタイムで字幕の翻訳にも対応する。開始当初は、英語からスペイン語、ポルトガル語、フランス語、ドイツ語に対応する。対応言語は今後拡大する予定。
スプレッドシートには、タスクの追跡をより簡単かつ迅速に行えるタイムラインビューを追加する。
Web版のスプレッドシートには、より多くの分析支援機能を追加する。この機能は、データからの推察をより簡単に引き出すための数式を提案する。
Google チャットルームから、Docs、Sheets、Slidesに直接ジャンプできるようになる。既に、DocsとSheetsは同機能に対応しており、新たにSlidesも数週間以内に同機能をサポートする。
このほか、SlackやFacebookメッセンジャーなどで採用されるように、絵文字によるリアクションが可能となる。