ニュース
グーグル、AIを活用した研究開発プロジェクトを発表 ALSなどコミュニケーションが困難な人たちを支援
2025年2月19日 19:00
グーグルは、ALS(筋萎縮性側索硬化症)やSMA(脊髄性筋萎縮症)などによりコミュニケーションが困難な人々を支援する研究開発プロジェクト「Project VOICE」を発表した。
Project VOICE(Valuing Our Individual Communication Expression)は、グーグルのAIモデル「Gemini」を基盤とし、ユーザーが伝えたい言葉を予測し、少ない操作で表現できるよう支援する技術を開発する。
具体的には、AIが文脈に基づいて次に続く可能性の高い単語やフレーズを予測し、それを候補として表示する。ユーザーは、これらの候補から選択するだけでメッセージを作成できる。
例えば、「コーヒーはブラックが好きです。」と伝えたいとき、文章全体を1文字ずつ入力するのではなく、「コー」と入力した時点で表示される候補を選ぶことで、よりスムーズに少ない操作で伝えることができる。
また、ユーザーの好みや趣味などのプロフィールを入力すると、AIがその人に合った表現を提案するため、より自然なコミュニケーションが可能になる。
Project VOICEは、一般的なマウスやトラックパッドだけでなく、視線入力やスイッチコントロールなど、さまざまな方法で操作できる。これにより、利用者は自分に合った方法で円滑にコミュニケーションを取ることができる。