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Android版「COCOA」、バックグラウンドで接触確認できない不具合を解消

 厚生労働省は、新型コロナウイルス接触確認アプリ「COCOA」の最新版(バージョン1.2.3)を公開した。

 最新版では、陽性者と接触したかどうか、1日に1回程度、定期的に確認し、接触があった場合は通知される。バージョン1.2.2では、一部端末で、定期的に確認する処理が実行されない不具合があり、厚生労働省では定期的にアプリを再起動するよう呼びかけていたが、その必要がなくなった。

アプリの挙動を制限する機能、「COCOAを対象外に」

 Androidでは、バッテリー消費低減機能などがONになると、COCOAに限らず、全てのアプリに対してバックグラウンド(アプリを使っていない状態)でのアプリの稼働を止めるようになっている。

 そのため厚生労働省では、自動通知を受けられるよう「バッテリーセーバー」「電池の最適化」「省電力モード」「省エネモード」「節電モード」などと呼ばれる省電力機能、および「データセーバー」「バックグラウンドデータ制限」といったデータ通信制限機能の対象から、COCOAを外すよう呼びかけている。

 COCOAではBluetooth LEと呼ばれる機能でほかのスマートフォンとデータをやり取りする。Bluetooth LEは消費電力を低く抑えられる仕様で、COCOAが常時起動していても、スマートフォンの通常利用に対するバッテリー消費のインパクトは小さい。厚生労働省では、バッテリー消費を抑える機能を使う場合、常にONにするのではなく、電池容量が少なくなった場合のみONにする設定を推奨している。

Galaxy A41では毎日1回、COCOAの再起動を

 なお、サムスン製の「Galaxy A41」固有の事象として、陽性者との接触検知~通知までが適切に処理されない事例がある。その対処方法が見つかるまで、今後も1日に1回程度、アプリの再起動をするよう呼びかけられている。