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Android版「COCOA」に接触しても通知されないバグ、昨年9月から――修正は2月中旬頃

 厚生労働省は、Android版の接触確認アプリ(COCOA)において、陽性登録者と接触しても検知・通知できないなどの不具合を確認したことを明らかにした。iOS版については、今回の不具合は確認されていない。

※写真はイメージ

 COCOAは本来、陽性登録者と1m以内、15分以上の接触があったと判定すると利用者に通知する。ところが、3日の厚生労働省の発表によると、陽性者と接触したにも関わらず通知されない不具合が確認された。

 また、陽性者と接触があったユーザーに対して、本来はアプリの接触の条件に該当しない、ごく短時間の近接などでも接触したとして通知され、結果的に過剰な接触件数が表示される不具合も確認されたという。

 原因は、2020年9月28日に実施したバージョンアップの影響としている。COCOAの開発・保守運用を行っている事業者からの報告により発覚した。アプリが正しく機能していないのではとする報道を受けて行った実機を用いた検証の結果、不具合が判明したという。

 厚生労働省では、再発防止策として、事業者に対して品質管理の徹底を指示するとともに、同省側でも専門家の増員を予定している。

 今回確認された不具合の修正は、2月中旬頃を見込んでおり、その間は接触が通知されない。ただし、継続してアプリを利用し続けることで不具合解消後に最長で14日前までの接触の有無は確認できるとしており、利用の継続を呼びかけている。