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自工会の豊田章男会長、アップルの自動車産業参入報道に「40年の覚悟を」
2021年3月16日 11:49
日本自動車工業会(自工会)の豊田章男会長は11日、記者会見において、米アップル(Apple)の自動車産業への参入報道を踏まえた質問に対し、「技術力は車を作ることはできる。作ったあとに40年、いろんな変化に対応する覚悟は持ってほしい。公平な参入はウェルカム」と語った。
質問は、「昨今、IT勢が自動車を作る作らないといった動きが活発になっている。豊田会長の見解は」というもの。
これに豊田会長は「アップルに関しては」と前置きした上で、「自動車という商品は、材料~部品製造、車両製造、そして廃棄と、多くの流れ(がある。そこ)での覚悟をぜひ持っていただきたい」と語る。
ここで言う覚悟とは、商品として長期に渡って利用される自動車に対する体制や姿勢を示すものと見られ、豊田会長は「自動車は一度世の中に販売されると、30年~40年にわたって市場へ出ていく。車を作るということは技術力があればできるけども、車を作った後に、40年、ユーザーやいろんな変化に対応する覚悟は持っていただきたい」と述べた。
そうした覚悟がある異業種からの参入は「自動車産業に将来性があり、お客さまにとっては、選択の幅が広がるということ」と歓迎する意向を示す。
さらに「新しく参入する人は40年の覚悟しなくていい、長年やってきたところはちゃんとしなさいというのは公平ではない。ユーザーにとって公平な参入は自動車産業としてウェルカムと思っています」と続け、同じ土俵の上で戦うことを求めた。